「隠秘的角落(The Bad Kids)」や最近配信が始まった「沈黙的真相(The Long Night)」など、中國では今年、ミステリードラマが大きな反響を呼び、高い評価を得ている?!干螯a的真相」は現(xiàn)在、ネットユーザー7萬人がレビューを寄せ、9.2ポイントの高評価となっている。
今年は、なぜミステリーをテーマにしたドラマが臺頭しているのだろう?6年前にネットミステリードラマの先駆けとなった「暗黒者(The Death Notice)」から始まり、驚きの展開が連続する「白夜追兇(Day and Night)」、「無証之罪(Burning Ice)」、そして今年社會現(xiàn)象を巻き起こしている「隠秘的角落」、爆発的ヒットの様相を呈する「沈黙的真相」などに至るまで、それら作品はいずれも、社會派ミステリーで、物語は世相や様々な人生を映し出している。
「隠秘的角落」は、中國の社會で際立つようになっている未成年者の成長の問題を映し出し、「無証之罪」や「白夜追兇」は、長年解決できていない事件を通して、「正義は遅れることはあっても、必ず示される」というテーマを描寫している?!干螯a的真相」の主役である検察官?江陽は初回で殺害されてしまう。その後、刑事の厳良が手掛かりをつなげて、10年前の事件の真相を明らかにしていく。そして、政府関係者が企業(yè)と手を組んでスキャンダルをもみ消そうとしたり、公安や検察院、裁判所などの関係者が捜査をする過程で、様々な邪魔や圧力に直面したりするシーンがある。
社會派ミステリー作品において、シリアスは最も重要なものではなくなりつつあり、視聴者は自分が身を置いている社會環(huán)境を反映した作品を見たいと思うようになっている。そのため、さまざまな社會問題を濃縮して作品に詰め込み、注目を集め、見る人の思考を刺激できるかが、文蕓創(chuàng)作の現(xiàn)実的な意義となっている。
中國で人気になっているミステリードラマを見ると、登場人物の多元化という特徴もある?!赴滓棺穬础工稳宋镌O(shè)定は新鮮で、登場する兄の関宏峰と弟の関宏宇は俳優(yōu)の潘粵明(パン?ユエミン)が一人で二人の役を演じている。「無証之罪」に登場する駱聞は極端な性格、厳良は橫暴な性格で、各人物の性格と行動は動機(jī)に端を発している。人物設(shè)定というのは単にラベルを貼ることではなく、常に変わる動機(jī)を通して、それぞれの人物が合理的に行動を変えていくようにしなければならない。そのようなキャラクターは、多くの作品に「厳良」という名の登場人物がいたとしても、性格の側(cè)面が異なるため、視聴者にとってはインパクトのある存在となる。
ミステリーをテーマにしたドラマは近年、さまざまなことにチャレンジしている。例えば、映畫のようなクオリティにしたり、12話ほどの長さに絞ったり、テンポの速いリズムにしたりして、それぞれの作品のテーマが際立つようになっている。秦昊(チン?ハオ)や廖凡(リャオ?ファン)、王千源(ワン?チエンユエン)、潘粵明(パン?ユエミン)など、実力派俳優(yōu)がネットミステリードラマに出演するようになるにつれて、作品のクオリティや市場での注目度も上昇し、質(zhì)の高い作品が発掘されてPRされることで、それほど華やかさはないものの、高い実力を誇る役者やクリエイターチームがより多くの人に知られるようになっている。ミステリー短編ドラマが今年、大ヒットしているということは、「短い」を売りにした製作スタイルが市場で受け入れられるようになっているということで、今後、さらにおもしろい短編ドラマが続々と登場するための良い土壌が整ったと言えるだろう。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2020年9月25日