中國(guó)で初めてヒューゴー賞を受賞したSF作家?劉慈欣の長(zhǎng)編ハードSF小説「三體（Three Body）」の映像化がついに実現(xiàn)しそうだ。今月2日、動(dòng)畫配信サービス?騰訊視頻（テンセントビデオ）の新作発表會(huì)で、ドラマ「三體」のクリエイターの顔ぶれが発表されたほか、コンセプトポスターが初公開された。中國(guó)新聞網(wǎng)が報(bào)じた。

2015年に第73回ヒューゴー賞の長(zhǎng)編小説部門を受賞した「三體」は、「三體」、「黒暗森林」、「死神永生」の三部からなり、「現(xiàn)時(shí)點(diǎn)で中國(guó)で最も傑出した現(xiàn)代SF小説」と呼ばれ、中國(guó)のSF文學(xué)の一里塚となった作品?！溉w」が発表されたことで、中國(guó)のSF作品を世界の舞臺(tái)に押し上げた。

実際には、世界の読者に高く評(píng)価されている作品である「三體」の映像化の試みは數(shù)年前から始まっていた。ただ、準(zhǔn)備不足や原作のスケールの大きさなどが原因で、多くの「三體」ファンが首を長(zhǎng)くして待っているにもかかわらず、この大ヒット作品の映像化は暗礁に乗り上げたままの狀態(tài)だった。

「宇宙の文明から送られてきたシグナルを受信しました。その発信地點(diǎn)は、地球から約4光年離れた恒星?アルファ?ケンタウリ。応答しますか？」。「三體」ファンにとっては馴染みあるそんな質(zhì)問を綴って、ドラマ「三體」の公式微博（ウェイボー）アカウントが2日に開設(shè)された。そして、同時(shí)に公開されたコンセプトポスターは、「応答しますか？」との質(zhì)問に合わせるかのように、真ん中に描かれた巨大なレーダーを逆光が照らし、その光と影が不穏なムードを漂わせ、見る人を不安な気持ちにさせる。

騰訊視頻によると、ドラマ「三體」の腳本を手掛けるのは白一驄で、楊磊監(jiān)督がメガホンを取る。出演者を見ると、俳優(yōu)の張魯一（エドワード?チャン）がナノマテリアル開発者?汪淼（ワン?ミャオ）を、于和偉（ユー?ホーウェイ）が警察官?史強(qiáng)（シー?チアン）を演じ、年老いた天體物理學(xué)者?葉文潔（イエ?ウェンジエ）を女優(yōu)の陳瑾（チェン?チン）が、同じく葉文潔の若い頃を王子文（ワン?ズーウェン）が演じる。また、陸軍少將?常偉思（チャン?ウェイスー）を林永?。ē辚?ヨンジェン）が、物理學(xué)者?申玉菲（シェン?ユーフェイ）を李小冉（リー?シャオラン）が演じる。

このように今回は実力派の役者に絞ったキャスティングになっていることが分かる。張魯一は以前、ドラマ「紅色」でその実力を遺憾なく発揮した。于和偉や陳瑾などもこれまでに、いろんな役柄をこなしてきた実力派。そのような豪華キャストに、「三體」ファンは、ネット上でドラマに対する期待を高めているメッセージを続々と寄せている。

ドラマ「三體」は映畫?ドラマ撮影基地の橫店影視拍撮基地で既にクランクインしている。（編集KN）

「人民網(wǎng)日本語版」2020年8月5日