中國の科學(xué)者は金沙江中流の四川省と雲(yún)南省の省境の乾熱河谷で、ヤモリ屬の新種「金江ヤモリ」を発見した。この新種は現(xiàn)在分かっているうちで、生息地の標(biāo)高が最も高いヤモリ屬だ。この研究成果はこのほど、國際的な両生類?爬蟲類學(xué)術(shù)誌「Asian Herpetological Research」に掲載された。新華社が伝えた。
科學(xué)研究者が四川省甘孜藏(カンゼ? チベット)族自治州得栄県で撮影した金江ヤモリ(資料寫真)。新華社発(寫真は中國科學(xué)院成都生物研究所が提供)
中國科學(xué)院成都生物研究所両生類?爬蟲類學(xué)研究チームは2019年8月27日、四川省カンゼ? チベット族自治州巴塘県の南部を調(diào)査し、現(xiàn)地のチベット族の村人を訪問した。両生類の手がかりを調(diào)査する際に、その村人は急にヤモリの寫真に興味を示した。そして、自宅の貓は夜間にこうしたヤモリを數(shù)多く捕まえていると話した。
これが調(diào)査隊の注意を引き起こした。調(diào)査隊はその後の夜間、村人の玄関前の渓流の巖に數(shù)匹のヤモリを発見し、その後さらにカンゼ? チベット族自治州得栄県でいくつかの個體を発見した。ほぼ同じ時期に、中國科學(xué)院成都生物研究所の江建平研究員が率いる別の青蔵高原(チベット高原)科學(xué)調(diào)査隊も、雲(yún)南省德欽県の金沙江河谷で同じ種類のヤモリを発見した。
科學(xué)研究者が雲(yún)南省德欽県で撮影した金江ヤモリ(資料寫真)。新華社発(寫真は中國科學(xué)院成都生物研究所が提供)
研究によると、この新種は小ぶりで、鼻と口の鱗が連なるといった特徴がある。金江ヤモリは獨(dú)立した分岐で、「Gekko scabridus」とは姉妹群だ。
研究者によると、この新種のヤモリは現(xiàn)在分かっているうちで、生息地の標(biāo)高が世界で最も高いヤモリ屬だ(標(biāo)高2000-2476メートル)。その分布範(fàn)囲は金沙江の乾熱河谷地帯に集中しており、遭遇しやすい。河谷の灌木や石の間に生息している場合が多く、建築物で発見されたこともある。雄よりも雌の方がはるかに多く見つかっており、繁殖期は5-6月と推測されている。金江ヤモリの発見は、熱帯及び亜熱帯に分布するヤモリ屬の青蔵高原への進(jìn)出?拡散メカニズムの研究に重要なモデルを提供した。(編集YF)
「人民網(wǎng)日本語版」2021年4月9日