米國の政治リスク専門コンサルティング會社「ユーラシアグループ」は先日発表した予測レポート「世界の10大リスク2022」で、中國のゼロコロナ政策が失敗するであろうことを「10大リスクのトップ」に挙げた。この予測は全く科學的根拠のない、政治的偏見に満ちた憶測以外の何物でもない。新華社が伝えた。
中國の防疫政策は國民の生命と健康、経済?社會発展を力強く保障し、その成果は過去2年間で検証されている。14億以上の人口を擁する大國である中國が、最少の社會的コストで最大の防疫成果を収め、感染拡大による醫(yī)療崩壊を防ぎ、経済と社會への打撃を最小限に抑えた。
だが、ユーラシアグループの予測の「根拠」とは、新型コロナは感染力の高いオミクロン株の出現(xiàn)によって「インフルエンザ化」し、厳格な防疫政策は反対に免疫水準の低さを招くであろうというものだ。だが、この「根拠」の基となるロジックは科學的ではないものであり、十分な科學的証拠を得る前に新型コロナウイルスの威力と危険性を過小評価することは、大きなリスクをもたらす可能性がある。
まず、オミクロン株は「大型インフルエンザ」ではない。テドロスWHO事務局長はすでに「オミクロン株による癥狀は比較的軽い」との見解に繰り返し懸念を表明。それが危険な考え方であり、オミクロン株で人々が入院し、死亡しているのが現(xiàn)狀であり、世界各地の醫(yī)療システムが持ちこたえられないほど癥例が激増していることを強調している。
次に、オミクロン株は免疫逃避という特徴をはっきりと示しており、ワクチンを接種、または他の新型コロナ株に感染したことのある人の體內の抗體はオミクロン株に対する免疫効果が多少低下している。WHOで緊急対応を擔當するマリア?バンケルコフ氏は、ウイルスの抑え込みをワクチンのみに頼ることはできず、引き続きソーシャル?ディスタンシングなどの防疫措置を遵守して、ウイルスの拡散率を下げる必要性を強調した。
実際、これまでの感染防止?抑制措置の成果によって、中國はオミクロン株を防ぎ止めるうえでより有利な狀況にある。また、中國は感染狀況の動的変化に応じて、感染防止?抑制戦略を調整してもいる。中國國家衛(wèi)生健康委員會で新型コロナ対策チームのトップを務める梁萬年氏は以前、「中國が現(xiàn)行の感染防止?抑制戦略を堅持し続けるかどうかは、世界的な感染狀況の趨勢、ウイルスの変異狀況、重癥化率の変化、中國におけるワクチン接種率などの要因によって決まる」と述べた。
こうした點から、いわゆる「中國の防疫政策によるリスク論」が新型コロナウイルスの変異に対する現(xiàn)実に即さない楽観的想像に基づくものであり、中國の防疫政策に対する悪意ある歪曲に満ちたものでもあることが容易に見て取れる。イデオロギー的偏見と政治的偏見に満ちたこれらの論調は、世界が団結して新型コロナと闘う努力を損ない、防疫政策の理性的な議論?模索?発展を妨げるだけだ。(編集NA)
「人民網日本語版」2022年1月13日