若者に一番好きな暇つぶしは何かとたずねれば、「ショート動(dòng)畫を見る」と答える人がたくさんいるだろう。ショート動(dòng)畫を見たことのある人ならほとんど、「最初は15秒の動(dòng)畫1本だけ見よう、ちょっとリラックスしようと思っていただけなのに、次から次へと見てしまい、結(jié)局一晩中見てしまった」という経験があるかもしれない。2021年8月に中國(guó)インターネット情報(bào)センター(CNNIC)が発表した「中國(guó)インターネット発展?fàn)顩r統(tǒng)計(jì)報(bào)告」によれば、中國(guó)のショート動(dòng)畫ユーザーは8億8800萬人に達(dá)し、ネットユーザー全體の87.8%を占め、1日の平均利用時(shí)間は125分にもなり、半數(shù)以上が毎日見ているという。「光明日?qǐng)?bào)」が伝えた。
15秒間、縦畫面、畫像と音楽が融合したスタイルのコンテンツ、これがショート動(dòng)畫共有プラットフォーム「抖音(TikTok)」の製品の位置づけで、ここ數(shù)年間に爆発的に人気が出たショート動(dòng)畫はほぼすべてこのスタイルを踏襲している。南京市第一醫(yī)院心理カウンセリング外來主任の牟暁東さんは、「長(zhǎng)い動(dòng)畫と異なり、ショート動(dòng)畫は見ている人の注意力を一気に引きつけることができる。15秒で目を引くために、人気のショート動(dòng)畫は必ず誇張した笑いのポイント、びっくりするような畫面、頭にこびりついて離れない音楽を1本の動(dòng)畫の中に盛り込んでいる」と分析した。
人々がショート動(dòng)畫にのめり込むのはなぜか。牟さんは心理學(xué)の知識(shí)を用いて、「スイカやカボチャなどの種をかじる効果というものがある、種をかじるプロセスはどんなものか、ちょっと考えてみてほしい。上下の歯で殻を割ると、中身が出てくる。1粒食べれば、すぐに2粒目、3粒目と手が伸びて、止まらなくなる。これはショート動(dòng)畫を見る時(shí)の私たちに似ていないだろうか。手で畫面をなぞると、すぐに15秒間の手軽な楽しみを得られる。種をかじっていて、気がつけば1袋全部食べてしまった時(shí)のように、ショート動(dòng)畫も気がつけば何時(shí)間も見ているということがある。この2つは手軽な満足を得られる行為の典型だ」と説明した。
牟さんは続けて、「見始めてやめられなくなるのは、ショート動(dòng)畫プラットフォームのアルゴリズムと関係がある。ショート動(dòng)畫のアルゴリズムによる動(dòng)畫おすすめのメカニズムがどの動(dòng)畫が出るかを決定するのであって、あなたが選んでいるわけではなく、むしろアルゴリズムがあなたを選んでいる。具體的には、映畫やテレビドラマなどの長(zhǎng)い動(dòng)畫を見るときは、自分の見たいコンテンツを自分で選んでいるが、ショート動(dòng)畫は各プラットフォームが自社のアルゴリズムに基づいて、視聴者に好きそうなコンテンツをすすめ、こうしてあなたは切れ目なく動(dòng)畫を見続けることになる。注意力を引きつけ、それから注意力を奪う、これが人気ショート動(dòng)畫が人の注意力に及ぼす影響だ」と述べた。
ショート動(dòng)畫にのめり込んでしまったらどうすればいいか。徐州醫(yī)科大學(xué)付屬醫(yī)院の神経內(nèi)科主任で大學(xué)院指導(dǎo)教員の耿徳勤さんは、「見るのをやめること」と斷言する。
ショート動(dòng)畫にのめりこんでいるかどうかをどうやって判斷するか。耿さんは、「ショート動(dòng)畫に耽溺している時(shí)間が長(zhǎng)くなったと思い、そこですぐにやめられるなら、のめり込んでいるとは言わない。反対に、やめるのが難しければ難しいほど、深くのめり込でいることになる」と述べた。
牟さんは、「ショート動(dòng)畫に過度に依存している人は、実はショート動(dòng)畫ではなく、その人自身に問題がある。毎日ショート動(dòng)畫を見る時(shí)間が長(zhǎng)すぎるという人は、大體が暮らしの中で目標(biāo)を持っていない。そういう人はタバコやアルコールの依存になりやすく、ギャンブル依存になりやすく、ショート動(dòng)畫という小さな誘惑にも溺れやすい。目標(biāo)を持つ人は、そう簡(jiǎn)単にショート動(dòng)畫に溺れることはない。ショート動(dòng)畫は魅力的だが、私たちは見ない選択をすることもできる。ショート動(dòng)畫を1つのツールととらえるべき、ショート動(dòng)畫が私たちをツールとし、コントロールするようなことは避けなければならない」と分析した。(編集KS)
「人民網(wǎng)日本語版」2022年2月26日