4月23日は27回目となる「世界本の日(世界図書?著作権デー)」。人民網(wǎng)では今回、「習主席と読む世界の名著」と題し、世界の名著を各言語で紹介。ここでは2019年5月15日のアジア文明対話大會の開幕式で、習近平國家主席が人類文明の寶であるとして挙げた「源氏物語」を紹介していこう。人民網(wǎng)が伝えた。
世界最古の長編小説の1つとも言われている日本の古典作品「源氏物語」は、紫式部によって平安時代の半ば、西暦でいうと1000年代の初め頃に書かれた物語。主人公の光源氏は、天皇と位の低い母の元に生まれ、「光輝くばかりの美しい子」と評判の男の子だったが、生まれて間もなく母を亡くしたため、父の帝の意向で皇族を離れ、臣下として人生を歩むことになる。そして美しい青年に成長した光源氏の一生を通して、戀愛、栄達と沒落、政治的欲望と権力闘爭など、平安時代の貴族社會が生き生きと展開していくことになる。また、この物語にはおよそ500人もの人物が登場し、こうした登場人物たちの気持ちを表現(xiàn)するための和歌が約800首も登場するのも、この王朝物語の大きな特徴と言えるだろう。
「源氏物語」はこれまですでに20ヶ國語を超える翻訳を通じて世界各國で読まれている。春のうららかな陽気に包まれ、古代王朝に思いを馳せながら、読書の日に「源氏物語」の世界を楽しんでみては?(文?玄番登史江)
「人民網(wǎng)日本語版」2022年4月23日