中國都市計畫設(shè)計研究院と百度地図がこのほど共同で発表した「2022年中國主要都市通勤モニタリング報告」によると、2021年には全國で60分を超える「極端に長い通勤時間」を強いられている人が1400萬人を超え、大都市では長距離通勤が當(dāng)たり前の現(xiàn)象になったという。
これと同時に、全國の「幸福な通勤環(huán)境(自宅から勤務(wù)先までの距離が5キロメートル以內(nèi))」の割合が低下し、機械化された交通手段で通勤しなければならない人がますます増えている。
研究によると、通勤時間と個人の生活への満足度、仕事と健康への満足度、家庭への満足度は反比例の関係にあり、通勤時間が長すぎると幸福感が低下するという。
このほか、英保険會社のバイタリティヘルスは以前、ケンブリッジ大學(xué)などの機関に委託して3萬4千人を?qū)澫螭摔筏空{(diào)査研究を行い、通勤時間がサラリーマンの健康と仕事の効率に與える影響を探った。
その調(diào)査によって、片道の通勤時間が30分を超えると、従業(yè)員の健康と仕事の効率にマイナス影響を與え、60分を超えるとうつ病になるリスクが33%上昇し、肥満の可能性も21%上昇することが分かった。
「極端に長い通勤時間」の苦痛をどうやって解消するかが、現(xiàn)代の會社員の「必修科目」になった。
北京市の通州區(qū)梨園に住み、海淀區(qū)後廠村の大手企業(yè)で働く王未さんは毎日、地下鉄で3回、バスに1回乗り換え、片道約2時間かけて職場に通っている。映畫やテレビドラマを見るのが通勤中の暇つぶしにもってこいで、「そんなに長くない映畫なら、職場に著く頃にちょうど見終わる」という。
調(diào)査回答者の中には、「通勤途中にSNSにざっと目を通したり、音楽を聴いたりして時間を潰す」という人が多かった?;卮鹫撙?人は「長い通勤時間に我慢しているうちにだんだん慣れてきた」と言い、別の回答者は「一部の大手企業(yè)の従業(yè)員がみんな同じ地下鉄に乗るので、耳を澄ませていると、いろいろ面白い話を聞ける」と述べた。
シカゴ大學(xué)の心理學(xué)者のニコラス?エプリー教授は以前に行った研究で、研究対象者を3つのグループに分け、そのうち1つのグループには通勤途中に知らない人と世間話をするよう指示した。知らない人と話すことを拒否した人は多かったが、研究の結(jié)果から明らかになったのは、指示された任務(wù)を達(dá)成した人は他の2グループの人よりも明らかに快適さを感じたことだった。
とはいえ、知らない人と話すきっかけを見つけるのは、社會不安障害の人にとっては「極端に長い通勤時間」よりももっと耐えがたいことかもしれない。
カナダのマギル大學(xué)の研究によれば、どのような交通手段を利用するにしろ、通勤時間が長すぎると心身にさまざまなストレスを與えることになり、ストレスの原因としては交通渋滯、混み合った車內(nèi)、遅延などが挙げられる。自家用車、バス、地下鉄より、徒歩、自転車、電車のいずれかを利用する人の方がより快適さを感じるという。
清華大學(xué)交通研究所の楊新苗副所長は長らく「自転車で移動する都市」の建設(shè)に力を入れてきた。その話によると、幸福指數(shù)世界一のデンマークは、ほぼ全ての人が自転車を1臺保有し、世界的に有名な政府要人もその他の有名人も自転車で通勤する人がたくさんいるという。
現(xiàn)在、多くの都市が「15分生活圏」と5キロメートル以內(nèi)の「幸福な通勤環(huán)境」の構(gòu)築を進(jìn)めている。楊氏は、「都市を建設(shè)する人は道路の建設(shè)について考える時、より合理的な鉄道交通だけでなく、二輪を利用する人により多くの空間を提供し、電動アシスト自転車を通勤ツールとして導(dǎo)入し、人々が自転車で移動するよう奨勵するべきだ」と提起した。
楊氏は、「北京を例にすると、平均通勤距離は11.3キロメートル、電動アシスト自転車の標(biāo)準(zhǔn)時速は18キロメートル、軽量タイプの電動アシスト自転車なら大半の人が45分もかからずに11キロの道のりを楽々移動できる上、低炭素、グリーン、環(huán)境保護(hù)にもなる」と述べた。(編集KS)
「人民網(wǎng)日本語版」2022年8月15日