中國の各大手SNSで現(xiàn)在、微信(WeChat)でお年玉(紅包)を送る際の電子版ポチ袋が大きな話題となっている。例えば、微博(ウェイボー)の1月24日の人気検索ランキングを見ると、「微信のお年玉のポチ袋」関連の閲覧回數(shù)が19億8000萬回以上に達している。「お年玉のポチ袋」は今、実用的価値の低いただの封筒のデザインから、春節(jié)(舊正月、今年は1月22日)には欠かせないセレモニー感が漂ようアイテムへと少しずつ変化している。
畫像は淘寶(タオバオ)より
微信の姉妹アプリ「企業(yè)微信」は2019年、春節(jié)に合わせて「オーダーメイド微信お年玉ポチ袋」機能を開設(shè)した。當初、同機能は企業(yè)向けにのみ開放されていた。その後、2021年と2022年には、微信のライブ放送機能であるミニプログラム「視頻號(チャンネル)」を開設(shè)済み或いは認証が完了済みのユーザーなら、誰でもオリジナルの電子ポチ袋をアップしたり、利用したりできるようになった。
その利用のハードルがここ數(shù)年、どんどん低くなっているのを背景に、利用者もどんどん増えており、電子ポチ袋のバリエーションも自然と豊富になっている。
始めは企業(yè)などが提供するオリジナル電子ポチ袋を手に入れようと爭奪戦に參加する人が多かったものの、今では自費でオリジナル電子ポチ袋を製作する人が増えており、電子ポチ袋の消費に対する人々の姿勢が少しずつ変化している。
インターネット上で、電子ポチ袋は、春節(jié)のセレモニー感を漂わせながら、自分の個性も表現(xiàn)できるアイテムとなっており、気に入ったデザインがあると、有料でも喜んで電子ポチ袋を利用する人が増えている。
畫像は小紅書より
ニーズがあれば、商機となる。今年の春節(jié)期間中、電子ポチ袋を月収1萬元(1元は約19.1円)のビジネスにしてしまったユーザーもいる。
ブロガーの「小仟」さんは昨年から、自身のオンラインショップで電子ポチ袋を販売するようになった。価格は數(shù)角(1角は0.1元)から10元まで様々だ。
同ショップで6.98元で販売されている電子ポチ袋を見ると、1000人が購入しており、人気のポチ袋はどれも1000人以上が購入していた。ざっと見積もって、既に1萬元以上の売上があることになる。
ただ、電子ポチ袋を販売してひと稼ぎする人もいるのに対して、それをデザインをするデザイナーはそれほど利益を手にしていないようだ。電子ポチ袋のデザイナー?驍驍さんは取材に対して、「ここ數(shù)年、微信のお年玉の電子ポチ袋に対する要求はどんどん高くなっており、完全オリジナルでなければ、審査に通らない。でも、苦心してデザインしても得られる利益は少なく、現(xiàn)金化するためにもある程度のEC運営の経験が必要」と語った。 (編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2023年1月28日