寒波は煙霧の「天敵」であるが、それがいつ訪れるか、どれほど煙霧を緩和するかについては、人類がコントロールできるものではない。人の手により煙霧を除去する手段はないのだろうか？記者がこのほど中國気象局から得た情報(bào)によると、人工煙霧除去技術(shù)は現(xiàn)時(shí)點(diǎn)では試験?研究の段階にあり、その効果と影響についてはさらなる検証が必要だ。光明日?qǐng)?bào)が伝えた。

　中國気象局北京?天津?河北省環(huán)境気象センターの高級(jí)エンジニアの廖暁農(nóng)氏は、「気象の面から見ると、大気中の汚染物を除去するには二つの方法がある。一つ目は風(fēng)で、二つ目は雨もしくは雪だ」と指摘した。

　中國気象局もこのほど「『大気汚染防止行動(dòng)計(jì)畫』を貫徹実行するための実施法案」を発表し、全國各地の気象部門に対して、2015年までに人工的に天気に影響を及ぼし、大気の質(zhì)を改善する能力を形成するよう求めた。また重度汚染の場合、実行可能な気象対策を講じることが可能となった（人工的に雨を降らせ、煙霧を消滅?減少させるなど）。

　中國気象局人工影響天気センターの擔(dān)當(dāng)者である郭學(xué)良氏は、「人工的な降雨は、煙霧除去に対して高い効果を持つが、降雨のための條件が整っていることが前提となる。人工降雨はこれまで、主に干ばつの対策として実施されてきた。煙霧の除去については、局地的に視界に関する試験を?qū)g施するにとどまっており、人工降雨で広い範(fàn)囲の煙霧を緩和できる可能性は高くない」と指摘した。

　気象の面から論じると、人工的に風(fēng)を起こす方法も、現(xiàn)時(shí)點(diǎn)では良い方法が見つかっていない。ある専門家は都市計(jì)畫の面から、各都市の卓越風(fēng)向にビルなどの建築物がなければ「通風(fēng)口」が生まれ、都市の煙霧を運(yùn)び去ることができると指摘した。中國都市計(jì)畫設(shè)計(jì)研究院の総計(jì)畫士の楊保軍氏は、「この手段は、冬の防寒?保溫に取り組む北方の都市に適していない。また、既存の都市にとって、通風(fēng)口を確保するのは容易なことではない」と語った。

　人工的に雨と風(fēng)を発生させる以外に、郭氏は物理的に煙霧を除去する方法を研究している科學(xué)者がいると述べた。液體窒素などの冷卻材を大気中に散布すると、溫度が極端に低い液體窒素が砂塵やその他の極小微粒子と水晶體を形成し、地面に落ちるというのだ。この手段は理論上は可能だが、液體窒素は溫度が極端に低く、通常ならば?196度以下のため、実験室內(nèi)でも非常に慎重に取り扱う必要がある。ゆえにこの煙霧除去の手段は、まだ研究?試験の初期段階にあり、実踐段階には入っていない。（編集YF）

　「人民網(wǎng)日本語版」2014年1月6日