吉林省の潘思捷さん(25)という女性は吉林市労働者記念館に勤務している。彼女にはいつも行う仕事がある――それは深い穴の中にかがんで、手作業(yè)で遺骨一體一體を整える仕事だ。
潘さんがその手に心を込めてお世話するのは、當時の日本軍國主義者に慘殺された中國人労働者の遺骨だ。この労働者記念館は吉林省吉林市豊満區(qū)孟家村に位置し、日本軍が侵略し占領した際、豊満水力発電所建設のために、中國人労働者11萬人が強制連行された。1937年の著工から1943年の発電まで、中國人労働者は毎日十數時間の重労働を強いられ、數萬人の労働者が死亡した。それにより、ここには骨の山が築かれ「大量埋葬地」となった。
午前9時、潘さんは「穴に入る」準備を始める。手を洗い、服を著替え、髪をまとめる…これらの準備が整ったのち、彼女は遺骨陳列ホールに足を踏み入れ、すぐに労働者の遺骨がある溝に張り付いて仕事に取り組む。遺骨の覆う土埃を払う時の彼女は、普通の女性が遺體や骨を見たときのような「怖気づく」様子は全く見られず、非常に真剣な表情で集中している。
遺骨陳列ホールでは、35體の完全な遺骨と何千もの骨の一部が安置されている。遺骨一體一體には青い札で「磔殺」「凍死」「過労死」と書かれている。潘さんによると「これらの遺骨のほとんどは『対話』できます。凄慘な目に遭ったことを私に訴えかけてきます」と語った。(編集JK)
「人民網日本語版」2015年8月14日
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