筆者は18日、日本の「シリコンバレー」と稱される茨城県つくば市を訪問し、つくばテクノロジー株式會社の王波代表取締役社長を取材した。同社はつくば市の中心街にあるものの、目立つ建物ではなく、周囲もとても閑靜だった。人民網(wǎng)が報じた。
學者型の企業(yè)家である王社長は、誠意があり、とても親切な人だった。まず、同社の概要を紹介してもらった。同社は、2005年に設立された新興ハイテク企業(yè)で、非破壊検査裝置の開発?製造?販売を主な業(yè)務としている。非破壊検査とは、機械部品や構造物の有害なきず(デント、ニック、スクラッチ、クラック、ボイドなど)を、対象を破壊せずに検出する技術のことで、材料や部品、設備などの対象內(nèi)へ放射線や超音波、赤外線、電磁波などを入射して、きずを検出したり、化學?物理パラメーターを検査したりする。各製造業(yè)界の品質(zhì)管理において、非破壊検査は、非常に重要な役割を果たしてきた。
同社は比較的新しい企業(yè)で、規(guī)模も小さいものの、世界一流の技術を誇っている。その創(chuàng)始者である王社長は、研究開発において際立った功績を収めているため、中日両國でさまざまな賞を受賞している。例えば、10年8月には「中國僑界(イノベーション成果)貢獻賞」を、11年11月には中國國務院僑務弁公室「重點華僑華人起業(yè)チーム」の稱號?援助を、14年2月にはジャパンベンチャーアワード中小機構理事長賞を、15年11月には「ものづくり日本大賞」優(yōu)秀賞を、16年3月には、電子情報技術産業(yè)協(xié)會(JEITA)第1回JEITAベンチャー賞を、それぞれ獲得した。
王社長は、陝西省勉県出身で、1982年7月に西安電子科技大學の電子エンジニアリング學部を卒業(yè)し、そのまま同大學の教壇に立つようになった。その後、93年9月に博士學位を取得するために筑波大學に留學し、CTやMRIなどの機器から得たデータの再構成や畫像処理などを研究した。99年3月には、情報通信研究機構(NICT)に移籍して、遠隔醫(yī)療手術に関わる高速3次元醫(yī)療畫像再構成と処理を研究し、01年1月には産業(yè)技術総合研究所(AIST)に移って、スマート?インテリジェント材料や非破壊検査技術の研究開発に攜わった。そして、05年7月につくばテクノロジー株式會社を設立した。
その他、王社長は中日交流事業(yè)にも熱心に攜わっており、15年6月には、全日本陝西経済文化交流協(xié)會を立ち上げて、常務副會長に就任した。つくば市には華僑?華人が約4000人おり、うち、修士學位以上の學歴を有するハイエンド人材が1000人以上いる。現(xiàn)在、王社長はつくば華僑華人聯(lián)誼會の立ち上げを計畫している。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2016年10月20日
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