文化財(cái)を取り上げた大型カルチャー番組「國(guó)家寶蔵」が3日夜より放送開始となった。同番組は中央テレビ局のバラエティチャンネル(CCTV-3)が2年の歳月を費(fèi)やして制作した番組で、中國(guó)の9大國(guó)家級(jí)博物館を取り上げていることから、放送前から話題となっていた。第1回目が放送されると、同番組は中國(guó)の情報(bào)コミュニティサイト?豆瓣で9.3ポイント(10ポイント満點(diǎn))という高い評(píng)価を獲得。故宮博物院の単霽翔院長(zhǎng)は、「視聴者にも、我と同じように『國(guó)家寶蔵』を好きになって欲しい」とネットユーザーたちに呼びかけた。新華網(wǎng)が伝えた。
文化財(cái)関連の番組というと、ほとんどの人が鑑定番組を思い浮かべるに違いない。そうしたタイプの番組はバラエティとしての面白さはあるものの、そのほとんどの焦點(diǎn)が文化財(cái)の価値や鑑定方法に向けられ、文化財(cái)自體には向けられない。中央テレビ局が「國(guó)家寶蔵」を制作した際の出発點(diǎn)は「眠った文化財(cái)を蘇らせる」ことにあった。
第1回目の放送では、故宮博物院內(nèi)収蔵の「千里江山図」と「各種釉彩大瓶」、「石鼓」という文化財(cái)3點(diǎn)が紹介された。俳優(yōu)の李晨(リー?チェン)と王凱(ワン?カイ)、梁家輝(レオン?カーフェイ)を「國(guó)寶の守護(hù)人」役に起用し、視聴者のために國(guó)寶の「前世」を語らせている。またミニストーリー形式で文化財(cái)にまつわる出來事や歴史を紹介すると同時(shí)に、その文化財(cái)を現(xiàn)在引き継ぎ、保護(hù)している人を探し出し、その人達(dá)の物語を語ってもらう。
文化財(cái)から文化財(cái)の背後に隠された奇跡、文化財(cái)を保護(hù)する人々と彼らと文化財(cái)にまつわる物語、數(shù)千年もの間脈々と引き継がれてきた民族の大義まで、「國(guó)家寶蔵」は人々の文化財(cái)に対する、関心や理解をさらに深く掘り下げていく。
実のところ、博物院文化人気は以前から高く、近年來、故宮の周辺グッズやギフトが、新しいギフトスタイルのトレンドを生み出してきた。故宮の中國(guó)風(fēng)のテープでデコレートした海外ブランドのメイク用品がブームを巻き起こし、女性たちからは「中國(guó)テイスト最高!」と絶賛されているだけでなく、故宮博物院のネットストアでは新商品が出るたびに即完売となる。ドキュメンタリー番組「我在故宮修文物」も一世を風(fēng)靡し、一般人の生活とはやや距離感がある博物館、そしてそこに収蔵されている文化財(cái)を、重厚な歴史の奧底からゆっくりと引き上げることで、これまでの「日陰者」が一躍「人気者」へと変化を遂げている。(編集TK)
「人民網(wǎng)日本語版」2017年12月7日
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