中國から韓國に貸與されているジャイアントパンダのカップル「愛寶(アイバオ)」と「楽寶(ローバオ)」との間に生まれた「福寶(フーバオ)」がこのほど、生後1000日目を迎えた。3頭が暮らす韓國京畿道龍仁市のテーマパーク「エバーランド」は、「福寶」の生後1000日記念イベントを開催し、たくさんの観覧客が訪れた。また、ネット上では飼育員である姜さんや宋さんが「福寶」を溺愛する様子も大きな話題となっている。
「福寶」の生後1000日を祝うイベント(寫真提供?エバーランド公式サイト)。
まるでお嬢さまのように大事にされている「福寶」
2020年7月20日に韓國で生まれた「福寶」は、韓國で初めて自然繁殖に成功したジャイアントパンダ。父親の「楽寶」と母親の「愛寶」は2016年4月21日に韓國で正式に一般公開された。3頭は現在、「エバーランド」の「パンダワールド」で暮らしている?!父殹工险Q生から現在に至るまで、飼育員の姜さんと宋さんに愛情をたっぷり注がれて育てられている。宋さんは「福寶」のために、竹のメガネやギターといったたくさんの玩具を自作して與えているため、「福寶」は玩具を最も多く持っているパンダと言っても過言ではない。
竹のメガネを「福寶」にかける飼育員の宋永寛さん(寫真提供?エバーランド公式サイト)。
それだけでなく、2024年には契約期限を迎え、「福寶」は中國に返還されるため、「福寶」が中國に戻った後、中國語が分からなかったり、友だちができないのではないかと心配した飼育員の姜さんは、毎日「福寶」に中國語で話しかけているという。「福寶」は韓國や世界各地のネットユーザーの間で大人気となっており、「エバーランド」が「福寶」の成長を記録するために作成した動畫は現時點で、動畫共有サービス「YouTube」における再生回數が累計で1億回以上に達している。「福寶」は生まれてから現在に至るまで、飼育員から至れり盡くせりの世話を受けているため、ネットユーザーらは親しみを込めて、韓國の「財閥のお嬢さま」と呼んでいる。
パンダには重要な「科學研究」のミッションも
韓國に貸與されているパンダに対しては、生理學や動物行動學、遺伝學といった分野の科學研究が実施されている。そのうち、最も重要となるのが繁殖に関する研究だ。韓國に貸與されているのは中國ジャイアントパンダ保護研究センターで生まれ、ハイレベルの繁殖トレーニングを受けたパンダとなっている?!笎蹖殹工取笜S寶」は、比較的珍しい自然繁殖により「福寶」を産んだ。韓國の動物園の研究員は、繁殖の過程を記録してそれを研究し、パンダの生殖生理學や動物行動學の研究に役立てている。また、研究者はDNA分析や遺伝的多様性研究といったパンダの遺伝學研究も実施し、パンダのゲノムや遺伝的特徴の解明に役立てている。
ジャイアントパンダ「愛寶」(寫真提供?エバーランド公式サイト)。
また韓國の動物園はパンダに質の高い竹や野菜、果物を與えており、研究者はその栄養(yǎng)成分を分析することによって、パンダが必要としている栄養(yǎng)や食性の特徴を研究し、パンダの栄養(yǎng)學に重要なデータを提供している。これらの研究成果は、パンダの保護やその生態(tài)學、動物行動學、栄養(yǎng)學、繁殖生物學の研究において、重要な參考価値を備えている。(編集KN)
ジャイアントパンダ「楽寶」。畫像は「エバーランド」の公式サイトから
「人民網日本語版」2023年5月8日