「網(wǎng)網(wǎng)(ワンワン)」と「福妮(フーニー)」は、中國(guó)から初めて南半球に渡ったジャイアントパンダで、2009年11月29日に、オーストラリアのアデレード動(dòng)物園に到著し、これまで約14年間そこで暮らしている。人民網(wǎng)はこのほど、アデレード動(dòng)物園の園長(zhǎng)を取材し、「網(wǎng)網(wǎng)」と「福妮」の近況を聞いた。人民網(wǎng)が報(bào)じた。
2023年の復(fù)活祭期間中、アデレード動(dòng)物園でケーキを食べる「福妮」(寫(xiě)真提供?アデレード動(dòng)物園)。
15種類(lèi)の竹を栽培し、「トレーニング教室」も設(shè)置
アデレードは夏は乾燥し、暑さが厳しい一方で、冬は過(guò)ごしやすい?!妇W(wǎng)網(wǎng)」と「福妮」が、オーストラリア南部の環(huán)境に適応できるよう、アデレード動(dòng)物園は2頭が來(lái)る1年前の2008年に、その暮らす場(chǎng)所を建設(shè)。そしてこれらの施設(shè)には竹林だけでなく、溫度や濕度をコントロールできる室內(nèi)空間も含まれていた。また、夏になると、パンダがその上で寢転んで涼むことができるよう、氷の塊も用意している。
オーストラリアは竹を海外から輸入することを禁じているため、他の國(guó)ように中國(guó)から輸入した竹をエサとしてパンダに與えることはできない。しかし、園長(zhǎng)は、「とても幸運(yùn)なことに、もう一つの協(xié)力パートナーである南オーストラリア州水務(wù)局が、約15ヘクタールの土地を提供してくれたので、そこで竹を栽培することができている」と説明。その土地には、15種類(lèi)の竹が植えられているほか、専門(mén)のスタッフがその世話をしており、毎日、新鮮な竹を「網(wǎng)網(wǎng)」と「福妮」に與えることができるという?!袱膜蓼辍?頭は毎日、5、6種類(lèi)の竹を食べることができる」という訳だ。
竹のほか、果物や野菜もパンダの大切なエサとなる。園長(zhǎng)によると、「網(wǎng)網(wǎng)」と「福妮」は、ナシやリンゴ、ニンジンが大好物だという。ただ、エサの好みは季節(jié)や機(jī)嫌によっても変わるという。
アデレード動(dòng)物園と中國(guó)の関連當(dāng)局は密接に協(xié)力し、2頭のために生まれ故郷とよく似た森林を再現(xiàn)した。また、ジャイアントパンダ繁殖プロジェクト実施期間中、飼育員はオスの「網(wǎng)網(wǎng)」のために「トレーニング教室」を設(shè)置。體幹や足の筋肉を鍛えることができるようサポートしている。
2023年の復(fù)活祭期間中、ケーキの入ったニンジンの形の箱を開(kāi)けるアデレード動(dòng)物園の「網(wǎng)網(wǎng)」(寫(xiě)真提供?アデレード動(dòng)物園)。
「網(wǎng)網(wǎng)」と「福妮」が休んだり、活動(dòng)したりする場(chǎng)所の安全は常にモニタリングされている。その安全を保障するため、アデレード動(dòng)物園はパンダ専門(mén)の飼育員チームを立ち上げ、少なくとも2人が常に2頭を見(jiàn)守っている。パンダ展示館の設(shè)計(jì)にも工夫が凝らされており、その詳細(xì)は中國(guó)側(cè)と何度も話し合いを重ねたうえで決められているという。
アデレード動(dòng)物園では獣醫(yī)チームが、定期的な體重測(cè)定や歯の検査、血液検査などを行い、パンダの健康狀態(tài)を検査、モニタリングしている?!父D荨工巳焉铯握缀颏?jiàn)られた際には、超音波検査も実施した。
2021年8月7日、オーストラリアのアデレード動(dòng)物園で木に登る「福妮」(寫(xiě)真提供?アデレード動(dòng)物園)。
パンダの繁殖は至難の業(yè)
「網(wǎng)網(wǎng)」と「福妮」の繁殖にはまだ成功していない。2022年9月には、10回目となった繁殖の試みにも失敗した。當(dāng)時(shí)、「福妮」は、妊娠の兆候を示しながらも実際には妊娠していない「?jìng)稳焉铩工坤盲俊!父D荨工競(jìng)稳焉铩工扦ⅳ毪长趣藲莞钉蓼?、飼育員は赤ちゃんパンダに見(jiàn)立てたぬいぐるみを與えた?!父D荨工悉饯欷虮井?dāng)の赤ちゃんのように世話していたという。またこの期間中、動(dòng)物園は「福妮」の一般公開(kāi)を一時(shí)中止することで、この時(shí)期を乗り越えることができるようサポートした。そして、今年4月初めに、「福妮」はついに「?jìng)稳焉铩工坤盲郡长趣藲莞钉?、自らぬいぐるみを飼育員に返したため、その後、一般公開(kāi)も再開(kāi)された。
園長(zhǎng)は「パンダの繁殖は非常に難しい任務(wù)。パンダは妊娠可能期間が非常に短く、1年にわずか3日ほどしかない。とても殘念な出來(lái)事だったが、『福妮』がその時(shí)期を乗り越えることができるよう、寄り添うことができてとても光栄だ。そして『福妮』が飼育員と非常に緊密な関係と信頼を築いたのを目にすることができたのは、とても素晴らしいことだった」と語(yǔ)った。
これらは全てジャイアントパンダの繁殖周期の研究の一貫となる。園長(zhǎng)は、「『福妮』の南半球における生殖周期を理解し、ホルモンバランスを研究し、北半球のジャイアントパンダと比較することで、ジャイアントパンダは南半球での生活に適応できることが分かった。また、その生殖周期を調(diào)整することで、ジャイアントパンダは南半球でも繁殖できる可能性がある」とした。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2023年5月6日