20年の期限付きで中國から米國のメンフィス動物園に貸與されていたジャイアントパンダ?丫丫(Yaya)が間もなく、中國に帰國することになっており、中國國內(nèi)外で、「丫丫」の體調(diào)や帰國の準(zhǔn)備などに対する注目が高まっている。新華社が報じた。
「丫丫」の現(xiàn)在の體調(diào)は?
メスのパンダ「丫丫」は、2000年8月3日に北京動物園で生まれ、まだ2歳だった2003年4月に米國へ貸し出され、メンフィス動物園で暮らすようになった。
メンフィス動物園のコートニー?ジャニー首席ズーロジカル?オフィサーは、「『丫丫』はやせ型で、ここ數(shù)年ずっと皮膚病を患っていたが、年を追うごとにそれが広がっていった」と説明している。
メンフィス動物園は2021年初めに、「『丫丫』は栄養(yǎng)失調(diào)やその他醫(yī)學(xué)的問題を抱えているわけではない」とし、季節(jié)によって「丫丫」の毛が抜け落ちてしまうことで、その見た目が人々のイメージする丸々と太り、ふさふさの毛皮に覆われているというパンダのイメージとは異なる姿になってしまう點について説明を行っていた。
また今年2月には、中國の専門家グループが渡米してメンフィス動物園を訪問し、「丫丫」の健康狀態(tài)を現(xiàn)場でチェックし、「丫丫」は皮膚病が原因で毛は抜け落ちているものの、食欲は良好で糞便の狀態(tài)も正常で、體重は安定していることを確認(rèn)した。
「丫丫」のメンフィス動物園での暮らしは?
メンフィス動物園のローレン?カスキ園長によると、「丫丫」には複數(shù)の種類の竹をエサとして與えており、「丫丫」の食べる量は季節(jié)によって異なるという。また動物園は「丫丫」におやつとしてサトウキビやブドウ、ビスケットなども與えているという。
「丫丫」に與える竹をチェックする北京動物園の職員(4月12日撮影)。
メンフィス動物園のスタッフによると、「丫丫」はユーモラスで、人懐っこいパンダだとしている。
飼育員のクロスフィールドさんは毎日、「丫丫」と會うとまず、前屈みになって自分の髪の香りを「丫丫」に嗅がせるといい、「『丫丫』はとても個性的で、行動で私のシャンプーの香りが好きか、嫌いかを教えてくれる」と話す。
北京動物園の獣醫(yī)は、「メンフィス動物園には整った管理體系と実施マニュアルがあり、飼育員が毎日、エサを與えた時間や種類、重さ、『丫丫』の糞便の狀況などを記録している。また、獣醫(yī)が定期的に、口腔內(nèi)検査を行い、『丫丫』の血液や糞便、尿、毛などを採取して、検査しているほか、『丫丫』が健康診斷に協(xié)力するよう、定期的に訓(xùn)練を行っている。これらのデータは毎月の健康報告や健康診斷報告に記録されて、定期的に中國に提供されている」と説明する。
帰國のためにどんな準(zhǔn)備を?
2013年に「丫丫」の貸與期間10年が満了し、中國と米國は10年延長することで合意した。そして昨年12月、メンフィス動物園は「丫丫」を中國に返還し、協(xié)議に基づき、20年に及んだ共同研究を終えると発表した。
北京動物園が派遣したパンダの飼育や診療において豊かな経験をもつ獣醫(yī)と飼育員が3月16日、メンフィス動物園に到著?!秆狙尽工文氦椁筏证辘淞?xí)性、飼育狀況を把握した。
北京動物園の獣醫(yī)は、「メンフィス動物園の飼育の詳細(xì)や飼育環(huán)境の全體像を把握した。また、『丫丫』の給餌方法、エサの配分、訓(xùn)練、健康診斷などを把握し、『丫丫』とある程度觸れ合った」と説明する。
「丫丫」をチェックする北京動物園とメンフィス動物園の職員(4月11日撮影)。
エサに関して「丫丫」は、できるだけ早く消化器系が順応するように、移行期に中國が提供したビスケットを食べ始めている。また、「丫丫」が少しでも快適に米國から中國へ移動できるよう、飼育員が輸送の際に使うクレート(輸送檻)に慣らす訓(xùn)練も行っている。
4月8日、メンフィス動物園中國館で開催された「丫丫」の送別會には數(shù)百人が參加した。
中國と米國の綿密な計畫の下、「丫丫」はあと數(shù)日で飛行機に乗り、まず上海に向かい、20年ぶりに故國の土を踏むことになる。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2023年4月25日