中國のネット上では最近、山東省淄博市の「串焼きバーベキュー」や雲(yún)南省の「水かけ祭り」、貴州省の「村BA」など、「名物」がきっかけで各観光地が大きな話題を集めている。そして、「沙県の軽食」や「済南の泉」、「広東省の腸粉(米粉を原材料にした中華式の蒸しクレープ)」といった具合に、多くのネットユーザーが自分の生まれ故郷の「名物」をPRしている。ここではさらに多くのおすすめ観光地を紹介していこう。
山東省濰坊市
山東省濰坊市でこのほど、國際凧揚げ大會が開幕した。濰坊市の「凧」は中國の國家級無形文化遺産リストに登録されている。凧揚げ大會では、バラエティーに富んだ「凧」が空を舞った。ネットユーザーからは、「濰坊市の凧揚げでは、人間のアイデアが空を舞っているようだ」と感嘆するコメントが寄せられている。
アニメキャラ?黒貓警部が空からパトロール。
空を泳ぐクジラ。
空を飛ぶゴリラたち。
凧の糸でコントロールされる「宇宙ステーション」。
河南省洛陽市
古都?洛陽市と言うと、竜門石窟や白馬寺といった遺跡を連想する人が多いかもしれないが、最近は、牡丹文化フェスティバルが開幕し、洛陽市の至る所で「漢服ショー」が繰り広げられており、中國全土で話題をさらっている。
洛陽市の街中を歩くと、漢服を著た女性や髪をかんざしで飾った女性をあちこちで目にすることができ、まるで唐の時代にタイムスリップしたような気分になる。
洛陽市では西遊記の登場人物にも遭遇できる。
あるネットユーザーは、「バスに乗ったら、現(xiàn)代人は私一人だけだった」と投稿。
洛陽の人々は牡丹の花だけでなく、漢服も大好き。漢服を著ていれば、地下鉄に無料乗車できるほか、王城公園に無料で入場して花見をしたり、洛邑古城にも無料で入場して見學(xué)したりすることができる。
牡丹文化フェスティバル開催期間中、洛陽市は、実際の景色を活用したマーダーミステリーを、街中40ヶ所で打ち出している。プレイヤーは漢服を著ていなければ、全てのキャラクター體験をすることができず、「神都」と呼ばれていたミステリアスな洛陽市にぴったりの內(nèi)容となっている。
マーダーミステリーイベントについて説明するスタッフ。
広東省江門市
ドラマ「狂飆(The Knockout)」の大ヒットをきっかけに、大きな話題となっている広東省江門市は、多くの華僑の故郷として知られている。そこには、南の島の雰囲気を漂わせる建物群「騎樓群」のほか、人情味あふれる建物もたくさんある。
數(shù)人の友達と一緒に、騎樓のある街中で腸粉を食べ、陳皮プーアル茶を飲むというのが、江門市の人々のお馴染みのライフスタイルだ。
広東省江門市でロケが行われた「狂飆」のワンシーン。
江門市開平市古街の騎樓。
新會區(qū)天馬村で柑橘の皮を天日干しして「陳皮」を作る女性たち。
四川省成都市
成都にはどんな楽しく遊べる場所があるだろうか?観光スポット「寛窄巷子」や人民公園で遊んだり、伝統(tǒng)蕓能「川劇」の変臉を見たり、ゆっくりとお茶を飲んだり、超人気のジャイアントパンダ「花花(ファーファー)」を見たりするのもいいだろう。
成都市の地下鉄駅に設(shè)置されている歩行者の動作を真似るパンダが寫し出された液晶ディスプレイ。
福建省平潭県
靜かな海の島?平潭県は、「ウミホタル」がきっかけとなり、ネット上で大きな話題となった。毎年4月から6月にかけて、平潭県は海で青く光る「ウミホタル」のシーズンを迎え、それを一目見ようと、たくさんの観光客が押し寄せる。
甲殻網(wǎng)ウミホタル科の節(jié)足動物であるウミホタルは波などの刺激を受けると、口の部分から発光物質(zhì)「ウミホタルルシフェリン」を出し、それが海水に觸れると青く光る。そんなウミホタルが淺瀬に集まると、海一面が青く光り、幻想的な景色が広がる。(編集KN)
屋根や壁に石が使われた建物が立ち並ぶ平潭県。
たくさんの巖や石が並ぶ圧巻の景色が広がる海岸。
「人民網(wǎng)日本語版」2023年4月20日