「國際子供の日」の6月1日、米浦清さん一家は、ある地図を片手に、北京市の観光スポット?前門大街まで來た。その地図とは、前門大街や前門東區(qū)の胡同(伝統(tǒng)的な民家が建ち並ぶ細(xì)い路地)などの歴史文化遺跡?景観、文化博物施設(shè)、中華老字號(老舗)、特色ある無形文化遺産などを紹介する「前門の無形文化遺産?文化博物イラストマップV1.0」。その地図を見ながら、前門にある老舗や無形文化遺産関連の商品を購入できるショップなどを巡り、看板と同じデザインのスタンプを押すことができる。スタンプを10個(gè)集めると、レトロなチンチン電車に半額で乗れるクーポン券がもらえる。人民日報(bào)海外版が報(bào)じた。
子供に老舗の歴史や文化を知ってもらおうと、米さんは前もって資料をプリントし、各場所に著くと、それを使って、「前門大街には約600年の歴史がある。北京の中軸線の南側(cè)にあり、人民大會堂から1キロも離れていない。この大通りは、北の正陽門箭樓から、南の珠市口大街までつながり、明?清の時(shí)代から定期市があった。ここは、北京で最も繁栄した通りの一つだ」といった具合に、子供に説明した。「今まで、何回も前門大街を散策したことがあるけど、何も考えずに通り過ぎ、じっくりと調(diào)べることはなかった」と米さん。
そして、今回、この「北京の記憶」が殘る大通りをじっくりと散策し、「自分も子供も北京の文化や歴史を深く知ることができた。半日だけだったけど、収穫がたくさんあった」と話した。
老舗の新たな魅力
統(tǒng)計(jì)によると、前門大街には店舗約200軒が集中している。そのうち稲香村や全聚徳といった老舗が約16%を占めている。そうした老舗はこれまでずっと、前門大街の「顔」となってきた。
5月末のある日、女性の趙さんは山西省から來た友人と共に前門を散策した。呉裕泰茶荘のお持ち帰りコーナーで、趙さんは「これは絶対に食べてほしい。すごくおいしいから!祝祭日になると、長蛇の列ができ、並ばないと買えない」と、ジャスミンティーの味のアイスを買って、友人に渡していた?,F(xiàn)在、そのアイスはネット上で大人気になっており、多くの人がそれを買うために、わざわざやって來ている。その130年以上の歴史を誇る老舗は、若者たちの心を摑むことに成功している。
最近、老舗の商品?護(hù)國寺豆汁(緑豆を煮てから、すりおろして作った豆乳を乳酸発酵させた、少し酸味のある飲料)が、あるECプラットホームで販売されるようになったことがきっかけで、この北京伝統(tǒng)の食品に多くの人が注目するようになった。また、多くの老舗がショート動(dòng)畫やライブ配信などを通じた商品販売に挑戦し、その新たなイメージを構(gòu)築しようと取り組んでいる。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2020年6月8日