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【イラストで知ろう!イマドキ中國】 中國的夏の過ごし方

第20回

人民網(wǎng)日本語版 2020年08月12日09:46

夏も真っ盛り。蒸し暑さや蚊に悩まされるこの時(shí)期、中國の人々はどうやって過ごしているのだろうか?中醫(yī)的に體を冷やしてくれるスイカや緑豆といった食材や、日本ではほとんど使われることが無くなっている蚊帳など、今回は中國ならではの夏のグッズを紹介していこう。人民網(wǎng)が伝えた。

根強(qiáng)い人気を保ち続ける伝統(tǒng)的な「夏の飲み物」

近年、中國でもバラエティに富んだアイスや冷たいドリンクが毎年夏の話題となっており、今年は特にカロリーオフのお茶やフレーバー付き無糖炭酸水などが人気を集めているが、中醫(yī)に基づいた「夏の飲み物」も根強(qiáng)い人気を保ち続けている。日本であれば、さしずめ麥茶のような存在と言えるかもしれない。そんな伝統(tǒng)的な夏の飲み物とは、體を冷やす効能がある緑豆を使った「緑豆湯(緑豆のスープ)」や、甘酸っぱさがクセになる「酸梅湯(梅ジュース)」、そして広東省の人にとっては夏に欠かせない中醫(yī)薬入りのお茶「涼茶」などだ。これらは缶入りになって売られていたり、アイスになったりもしている。

飲めるし汗疹にも効く?熱中癥対策薬

この時(shí)期、日本でも熱中癥対策という言葉をしばしば目にする。水分や塩分の補(bǔ)給が求められ、スポーツドリンクやここ數(shù)年は塩レモン味のキャンディーやタブレットなどの人気が高い。一方の中國でも夏場、戸外で働く人々などに熱中癥対策グッズが準(zhǔn)備されるが、上述したスイカや緑豆のスープなどの他、「藿香正気水」や「十滴水」といった熱中癥対策の薬も準(zhǔn)備される。これらの中醫(yī)薬は飲み薬なのだが、外用薬として汗疹予防などにも使うことができる。ただし、味は非常に飲みづらく、飲んだら卻って気分が悪くなったという話も?

夏の夜の安眠にはコレ?

「蚊帳」と聞いても、どんなものか知らないという日本の若い人も多いかもしれない。かつては日本でも広く使われていた蚊帳だが、中國では今も健在。さすがにクーラーなどが完備された都會では使われなくなってきてはいるものの、大學(xué)の宿舎や地方などではまだまだ有効な蚊よけ手段としての存在感を示している。そして夏の寢具として「涼席」も忘れてはいけない。草を編んだ「草席」、竹をつなぎ合わせた「竹席」、さらには籐や牛の皮を使って作った涼席もある。近年では化學(xué)繊維でひんやり感がある布製の寢具も「涼席」という名で売られており、材料は何であれ、夏の寢具は「涼席」!という認(rèn)識は今もしっかりあるようだ。

このように、新しいものを取り入れ、新たな形への変化を遂げつつも、ベースに伝統(tǒng)的な中醫(yī)がしっかりと息づいているのが「中國的夏の過ごし方」なのかもしれない。(文?イラスト?玄番登史江、袁蒙)。

イラストで知ろう!イマドキ中國

人民網(wǎng)ではもっと身近なスタイルで今どきの中國を読者の皆さんに知ってもらうため、「つるにはまるまるむし爺さん」と「へのへのもへ郎」、「へめへめくつ美」の3人が流行語やカルチャー、時(shí)事問題など幅広いジャンルにおける「イマドキ」を紹介。中國ってこんな國なんだ!と興味を抱き、理解を深めるきっかけにしてみてください。

「人民網(wǎng)日本語版」2020年8月12日 

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