地域的な包括的経済連攜(RCEP)協(xié)定が11月15日、正式に締結(jié)された。これはアジア太平洋地域の経済統(tǒng)合における重要な一里塚だ。関係各國が多國間主義と自由貿(mào)易を斷固として守ることの具體的現(xiàn)れであり、力強(qiáng)く地域経済の回復(fù)を促進(jìn)し、世界経済の成長を牽引することは間違いない。ある意味において、RCEPの締結(jié)は中國が國內(nèi)の大循環(huán)を主體とし、國內(nèi)?國際の2つの循環(huán)が相互に促進(jìn)する新たな発展構(gòu)造を積極的に構(gòu)築することを最も良く物語るものであり、その返答でもある。(文:孟月明?遼寧社會科學(xué)院東北アジア研究所副所長。環(huán)球時報掲載)
RCEPのもう一つの重大な意義は中日韓、特に中日間、日韓間の初の自由貿(mào)易関係の構(gòu)築にある。複雑な地政學(xué)的衝突、歴史認(rèn)識、領(lǐng)土係爭といった問題のため、東アジア地域の重要な三大エコノミーである中日韓の自由貿(mào)易協(xié)定(FTA)交渉は紆余曲折し、一本化した協(xié)定にいたらないままでいる。RCEPの締結(jié)は、中日韓FTA交渉の良い基礎(chǔ)固めとなった。RCEP協(xié)定という大きな枠組みの下で、中日韓FTA交渉における多くの障害要因にも突破口が開かれる見込みがある。
RCEP締結(jié)後の大きな枠組みの下で、中日韓FTAの締結(jié)に向けた條件はより十分で円滑なものとなり、ある程度において現(xiàn)有の枠組協(xié)定の細(xì)分化?深化と見ることができる。アジアで最も活力ある三大エコノミーである中日韓の経済規(guī)模はすでにEUを超えており、RCEP15か國全體の80%以上を占め、世界全體のGDPの約20%を占める。3か國の経済協(xié)力はRCEP締結(jié)後に制度的ブレイクスルーを遂げ、RCEP発効後に貿(mào)易?投資を拡大し、強(qiáng)靭な産業(yè)チェーンとサプライチェーンを促進(jìn)するうえで積極的な意義を持ち、東アジア地域の繁栄と安定に寄與することも間違いない。
もちろん、RCEPの締結(jié)はアジア太平洋の自由貿(mào)易プロセスにおける第一歩に過ぎない。協(xié)定は規(guī)定上、ASEAN10か國のうち少なくとも6か國、パートナー5か國のうち少なくとも3か國が自國議會での批準(zhǔn)プロセスを完了して初めて正式に発効する。続く重要な段階は、RCEP締結(jié)國が各自の國內(nèi)法上の承認(rèn)手続きを履行し、協(xié)定の早期発効?施行の推進(jìn)に努めることだ。(編集NA)
「人民網(wǎng)日本語版」2020年11月19日