中國銀行研究院が5日に北京で発表した「2021年第3四半期(7-9月)経済金融見通し報告」によると、今年第3四半期の中國の國內(nèi)総生産(GDP)成長率は6.3%前後となり、通年では8.8%前後になる見込みだ。中國経済を支える內(nèi)需の役割がさらに大きくなるという。中國新聞社が伝えた。
同報告は、「上半期には中國國內(nèi)で新型コロナウイルス感染癥が一部でリバウンドを起こし、中國経済の回復にある程度の影響を與えたが、中國は感染癥対策と経済成長の安定を著実にかつ統(tǒng)一的に推進し、新型コロナワクチンの接種が加速し、マクロ政策が連続性と安定性を保ち、一部の負擔軽減?雇用安定?雇用拡大政策は期間が年末まで延長された。経済は安定した回復狀況を引き続き維持し、雇用市場は全體的に安定していた」と指摘した。
中國銀行の研究チームは下半期の見通しについて、「外部環(huán)境の変化が中國経済に影響を與える最大の変數(shù)だ。世界の感染癥対策はばらばらで、経済回復の狀況にもばらづきがあり、政治?経済の競爭的側(cè)面が強まり、米連邦準備制度理事會(FRB)が金融政策を転換するのではないかとの予測が高まっていることなどが、外部の不確実性を増大させている。だが一方で、中國の消費?投資の成長は改善傾向が続き、內(nèi)需のサポート的役割がさらに向上する見込みだ」との見方を示した。
同報告によると、下半期の中國の消費には回復傾向を維持するための複數(shù)のサポート要因がある。経済全體が回復?好転する流れを維持するにつれ、一部の負擔軽減?雇用安定?雇用拡大政策の期限が21年末まで延長されたことにより、これから就職と収入が経済の回復に伴って継続的に改善するものと期待される。上半期に打ち出された消費促進、物価安定の一連の政策は引き続き効果を上げ、これも消費の拡大にプラスだという。
ワクチンの接種範囲が一層拡大したことも、中國の消費回復にとって好條件となった。一方で、ワクチンがさらに普及して感染癥がサービス消費やオフライン消費に與える影響が継続的に弱まるとみられる。もう一方で、経済回復、移動?交通の安全性などに対する信頼感もワクチン普及に伴って増大し、消費意欲を高める上でプラスになるとみられる。全體としてみると、第3四半期の中國の消費は9.5%前後の成長率を達成し、通年の成長率は14.6%前後になる見込みだ。
また同報告の分析によると、企業(yè)の収益が改善を続け、在庫循環(huán)が動き出したなどの要因により、中國製造業(yè)企業(yè)の投資意欲が強まった。これに製造業(yè)に対する金融の支援が引き続き大きいこと、企業(yè)への中長期融資の増加ペースが速いことも加わり、下半期の製造業(yè)の投資は中國の固定資産投資増加の主な原動力になるとみられる。
同報告はマクロ政策について、「政府は政策の連続性と安定性を維持するとみられ、財政では第14次五カ年計畫の重要プロジェクト建設(shè)を加速的に推進?実施するとともに、常態(tài)化した財政資金の直接投入メカニズムを著実に実施することが期待される。金融政策は引き続き「中國を中心にする」方向を堅持するとみられるが、外部からの輸入インフレの波及効果に警戒する必要がある」としている。(編集KS)
「人民網(wǎng)日本語版」2021年7月6日