毎年迎える自分だけの記念日?誕生日。アナタはどんな風に過ごしているだろうか?ケーキを食べる?プレゼントをもらう?今回は、中國における誕生日の過ごし方などについて紹介していこう!人民網(wǎng)が伝えた。
誕生日が2つある?
「誕生日はいつ?」と中國人の友人に聞くと、「西暦は〇月×日で、舊暦だと△月◇日」という答えが返ってくるかもしれない。日本人にとっては西暦と舊暦という2つの誕生日があることに違和感を覚えるかもしれないが、伝統(tǒng)的な祝祭日などは、今も舊暦に基づいて過ごす中國人にとっては、ごくごく當たり前のこと。舊暦は當然ながら西暦に置き換えると毎年少しずつずれていくので、自分の誕生日と言えども混亂しそうな感じがするが、中國で販売されているカレンダーは舊暦が併記されているものが多く、スマホのカレンダーアプリも西暦と舊暦が併記されているため、意外と混亂することは無いようだ。
また誕生日は2つあるが、どちらかしか過ごさない人もいれば、舊暦は家族と、西暦は友人たちと過ごすといったように、使い分けていたりして、それもなかなか面白い。
誕生日に何食べる?
中國においても、ケーキは今やすっかり誕生日のお供という存在になっている。そのほかによく食べられるのは「長壽麺」と呼ばれる麺。これは日本で言うところの年越しそばのような意味合いで、長壽を願って食べられる麺だ。また茹で卵を食べるという伝統(tǒng)的な風習もある。これは丸い卵のように一年を円満に過ごしてほしいという思いも込められているのだという。
そしてもう一つ、特にお年寄りの誕生日の際に食べられるのが、「壽桃」。これは本當の桃ではなく、桃をモチーフにした餡入り蒸し饅頭。またこうした伝統(tǒng)から、中國のケーキショップでは、お年寄り用の誕生日ケーキとして、この桃がデザインされたケーキをよく目にすることができる。
日本とはどこが違う?
誕生日の過ごし方も地方によって異なるものの、ここではいくつか代表的なものを挙げていこう。まずは1歳の誕生日で行われるちょっと面白いゲーム「抓周」。厳密にはゲームというよりは一種の占いと言ったほうが正しい。赤ちゃんの前にそれぞれ意味をもった物を並べ、赤ちゃんが一番最初に何をつかんだかで、將來何になるのか予測するというもの。親(または祖父母)が取ってもらいたいものを最前列に並べて置くといったお約束の「やらせ」はあるものの、なかなか面白いゲームではある。
それと誕生日會を開いて友人たちと食事しようとした場合、中國で気をつけなければいけないのが、その支払い。中國では誕生日の場合、主役である「壽星」が友人たちにおごるというのが一般的だからだ。
誕生日ケーキに代表される西洋的な過ごし方もすでに一般的となっている中國だが、そんなケーキのデザインが桃になってたり、1年に1度の誕生日が2回あったりと、中國伝統(tǒng)の風習もしっかり取り入れられているのが面白い。そして私は、生クリームの塊のような桃のケーキを一度は実際に食べてみたいという野望をひそかに抱いている。(文?イラスト?玄番登史江、袁蒙)。
イラストで知ろう!イマドキ中國
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「人民網(wǎng)日本語版」2021年7月30日