中秋節(jié)（舊暦8月15日、今年は9月21日）と國(guó)慶節(jié)（建國(guó)記念日、10月1日）の2つの連休がやってきて、一時(shí)は冷え込んでいた観光市場(chǎng)がまた息を吹き返している。しかし多くの人が「連休は旅行に行こう」と準(zhǔn)備しているさなかに、中國(guó)國(guó)內(nèi)ではこのほど新型コロナウイルス感染癥の國(guó)內(nèi)癥例が散発的に確認(rèn)された。

感染癥対策が常態(tài)化する中で、世界と中國(guó)では旅行のスタイルが変化しつつある。

感染癥対策が常態(tài)化する中での観光業(yè)

中秋節(jié)と國(guó)慶節(jié)の2つの連休期間に、複數(shù)の地域が通知を出し、旅行會(huì)社とオンライン旅行サービス企業(yè)による省?自治區(qū)?直轄市をまたがる団體ツアー及び「航空券+ホテル」業(yè)務(wù)を再開するとした。しかし9月10日以降、中國(guó)では感染者が散発的に確認(rèn)され、特定の場(chǎng)所でクラスター感染が起きている。

輸入癥例の防止、省?區(qū)?市をまたいだ旅行における「サーキットブレーカー」メカニズム（中?高リスクが発生した地域の省?區(qū)?市に対し、旅行會(huì)社及びオンライン旅行サービス企業(yè)による省?區(qū)?市をまたいだ団體ツアーと「航空券+ホテル」業(yè)務(wù)を一時(shí)的にストップするようにし、當(dāng)該地域で感染者がゼロになったら、省?區(qū)?市をまたいだ旅行の取り扱いを再開すること）、分散型旅行……。ポストコロナ時(shí)代には、観光業(yè)は感染癥対策が常態(tài)化する中で発展を遂げるとみられる。

旅行スタイルに変化

感染癥の影響で、旅行のスタイルや習(xí)慣も変化している。

攜程研究院の業(yè)界アナリストの方?jīng)g茜さんは、「最近の長(zhǎng)距離旅行の予約データをモニタリングしてわかるのは、省?區(qū)?市をまたいだ旅行が開放された省?區(qū)?市では、短期間の旅行商品の予約件數(shù)が持続的に明らかに増加する傾向があることだ」と述べた。

河南大學(xué)文化産業(yè)?観光管理學(xué)院の陳楠教授は、「下半期は感染癥対策が常態(tài)化する中で、観光市場(chǎng)は引き続き順調(diào)に発展することが予想される。ドライブ旅行が中心になり、観光客の多くが近場(chǎng)で日程の短いツアーを選択するようになり、博物館や記念館が旅行の人気スポットになり、省?區(qū)?市內(nèi)の農(nóng)村観光が消費(fèi)の注目點(diǎn)になるだろう」と分析した。

北京第二外國(guó)語(yǔ)學(xué)院観光科學(xué)學(xué)院の鄧寧副院長(zhǎng)は、「ドライブ旅行、中?短距離の周辺旅行、ホテルでのんびり過(guò)ごす旅行、テーマのある家族旅行などの商品が売れ筋になり、省?區(qū)?市をまたいだ旅行も徐々に回復(fù)して長(zhǎng)距離の人気目的地が新たな局面を切り開くとみられる。同時(shí)に、観光客は農(nóng)村観光、都市観光といった従來(lái)の観光地ではない目的地へと分散する可能性もある」との見(jiàn)方を示した。

海外旅行はいつ頃に再開？

感染癥の中、多くの國(guó)では観光業(yè)が依然として低迷狀態(tài)にあり、新たな目的地を探そうにも多くの人にとっては不可能な狀況だ。

海外旅行が厳しく制限され、外國(guó)人観光客が入れない國(guó)は多く、そうした國(guó)の人々も海外に出かけることはできない。しかし海外旅行の再開を試みる國(guó)もある。タイ政府は最近、10月1日からインバウンド客に対する制限をさらに緩和し、首都バンコクなどより多くのエリアで（外國(guó)人観光客を隔離措置なしで受け入れる）「サンドボックス制度」を?qū)g施するとし、ワクチン接種を終えた外國(guó)人観光客の入國(guó)を認(rèn)める計(jì)畫だ。タイは７月1日からプーケット島で同制度を?qū)g施しており、すでに海外からの観光客に門戸を開いている。

9月14日、ボーイング社が発表した民間航空市場(chǎng)の今後の動(dòng)きなどについてまとめた2021年版「ボーイング市場(chǎng)予測(cè)」によると、グローバル航空市場(chǎng)は基本的に同社が2020年に出した予測(cè)通りの回復(fù)を見(jiàn)せている。國(guó)內(nèi)旅行ニーズの回復(fù)がこのトレンドを牽引しており、地域間市場(chǎng)も衛(wèi)生関連と旅行関連の制限が緩和されるのに伴って回復(fù)し、最終的には長(zhǎng)距離の海外旅行が2023年から2024年の間に感染癥前の水準(zhǔn)に戻るだろう。將來(lái)的には、航空機(jī)による短距離旅行市場(chǎng)は長(zhǎng)期にわたって成長(zhǎng)を続け、特に新興市場(chǎng)では、地域內(nèi)の短距離旅行が観光業(yè)界のニーズの増加分の半分以上を占め、中國(guó)國(guó)內(nèi)旅行だけで業(yè)界の新たな生産能力の17％を占めることが予測(cè)されるという。

ポストコロナ時(shí)代、都市観光再構(gòu)築の5大トレンド

今の狀況は理想的とは言えないが、観光業(yè)はいずれ回復(fù)するだろう。

ボーイングの予測(cè)では、アジアの航空會(huì)社の世界における市場(chǎng)シェアが引き続き上昇し、中國(guó)の観光客の占めるシェアが19年の15％から40年の20％に上昇し、アジア?太平洋地域の旅客の占めるシェアも19年の18％から40年の21％になるという。

調(diào)査會(huì)社のユーロモニターインターナショナルの予測(cè)では、アジア観光業(yè)の回復(fù)ペースが世界で最も速くなっている。21年にはカギとなる5つのトレンドが都市観光に影響を與えており、これからさらに強(qiáng)い反転上昇を引き起こす可能性があるという。

5大トレンドは次の通り。

（1）安全な旅行を優(yōu)先する。感染癥のため、各國(guó)政府はより包摂性と連攜性がある観光戦略の策定を迫られている。各國(guó)が観光市場(chǎng)を再び開放するようになると、地域の同業(yè)者を通じて観光ルートを拡大することが、安全な旅行ルートを発展させるための第一歩になった。

（2）國(guó)內(nèi)旅行からスタートする。海外旅行が予見(jiàn)可能な將來(lái)には引き続き深刻な影響を受けるとみられることから、各都市は観光の重點(diǎn)を再調(diào)整して、國(guó)內(nèi)観光のポテンシャルを活用しようとしている。多くの地域の観光局が地元の観光客向けに方向性を絞った割引きや優(yōu)待などのサービスを提供して地産地消型旅行を奨勵(lì)している。

（3）デジタル化が回復(fù)を促進(jìn)?加速する。デジタル化は観光業(yè)回復(fù)の中核になるとみられる。これまでデジタル化はオンライン旅行プラットフォームの予約プロセスにおける主要部分で、ブランドがデジタル化をイノベーションの一部分とし、これによって業(yè)界の中で上位をキープしてきた。そして現(xiàn)在、感染癥によりデジタル技術(shù)の役割が極めて重要になった。ユーザーにシームレスな體験を提供するだけでなく、非接觸式、追跡可能、スマート、バーチャル體験の技術(shù)が、信頼感の獲得とより安全な旅行の提供にとって極めて重要なものになった。

（4）責(zé)任と持続可能性は観光業(yè)再構(gòu)築のカギだ。世界的な観光の停滯は観光関連機(jī)関と観光地にこれまでを見(jiàn)直す時(shí)間を與えた。それぞれの旅行商品と旅行戦略を再評(píng)価することは極めて重要なことだ。今回の感染癥によって、現(xiàn)在の観光業(yè)の構(gòu)造におけるある面の脆弱さと長(zhǎng)期的な維持の困難さが明らかになった。人々は大衆(zhòng)の旅行による影響とこれが気候変動(dòng)に與える影響について、より一致した認(rèn)識(shí)を持つようになった。こうして生態(tài)環(huán)境保護(hù)の重要性が高まり、持続可能性が回復(fù)の中心的な場(chǎng)所に置かれるようになった。

（5）復(fù)元力によって回復(fù)する。感染癥は観光當(dāng)局に非常に大きな試練をもたらした。たとえば2020年ドバイ國(guó)際博覧會(huì)や東京五輪などの大型イベントが延期されたり中止されたりした。こうした大型イベントは都市の経済成長(zhǎng)に大きく貢獻(xiàn)するものであり、雇用と企業(yè)の成長(zhǎng)の源泉でもある。21年の都市の主要トレンドの1つは、このようなイベントの運(yùn)営に対する信頼感と安全性を構(gòu)築して大型イベントを復(fù)活させることだ。（人民網(wǎng)日本語(yǔ)版論説員）