西安城壁は最も悠久の歴史をもち、最も完全に保存されている古代城壁であると同時(shí)に、西安の重要な観光ランドマークだ。西安の重要な文化遺産であり観光名所でもある西安城壁が、どのようにして保護(hù)され、発展してきたのか、多くの人々が関心を寄せている。中央テレビ網(wǎng)が伝えた。
西安城壁管理委員會(huì)副主任、國家文物局登録専門家の呉春氏によると、彼らは20年近くの模索を経て専門の保護(hù)修復(fù)チームを設(shè)立し、城壁をしっかり保護(hù)すると同時(shí)に、現(xiàn)代の都市発展と融合させ、新たな活力と生命力を引き出してきた。
■監(jiān)視スポット8000ヶ所以上で、城壁の安全をあらゆる角度からチェック
西安城壁の保護(hù)においては、長年の模索と試みを経て、國內(nèi)外の先進(jìn)的な文化遺産管理?発展のノウハウを參考に、科學(xué)的な保護(hù)の基準(zhǔn)と管理システムを確立している。
呉氏によると、壁體、歴史的建造物、周辺の水系、地下鉄、観光客の行動(dòng)などの全てを監(jiān)視スポット8000ヶ所以上から監(jiān)視?管理している。
壁體については、沈下、水平変位、亀裂、含水率、工事の監(jiān)視、城壁の下を通る地下鉄工事と日常の運(yùn)行による振動(dòng)の監(jiān)視などを行っている。歴史的建造物については、安全性の検査、シロアリなど害蟲被害の監(jiān)視などを行っている。また地下水については監(jiān)視井戸を31ヶ所設(shè)置し、主に城壁周囲の堀の水位変化が地下水位変化による城壁基礎(chǔ)下の含水率への影響を引き起こしていないかどうかを監(jiān)視している。さらに文化?観光イベントについては、文化?観光イベントが壁體に與える影響に主眼を置き、「城壁マラソン」と「春節(jié)燈籠祭り」を動(dòng)的?靜的加重限界値として、最大耐荷重を算出し、観光客の最大數(shù)や文化イベントの要件を規(guī)範(fàn)化している。
そして、堀の上に設(shè)置した監(jiān)視スポット24ヶ所を通じて、病害の程度に応じて緑、黃、オレンジ、赤の「4色」警戒システムを定めている。各色ごとに対応措置と作業(yè)マニュアルを定め、問題を見つけ次第解決し、遺産を科學(xué)的に保護(hù)している。
■時(shí)代の変化に対応し、文化遺産に命を吹き込む
近年、西安城壁景勝地は、文化財(cái)の保護(hù)、歴史的遺物及び文明の保護(hù)の他に、中華文化、古都文化、現(xiàn)代文明の発揚(yáng)という使命を遂行し、文化財(cái)に命を吹き込む努力をしている。
呉氏によると、西安城壁東南角でのプロジェクション?マッピングショー「遇見?小武士」では、「城壁小武士」が遠(yuǎn)く険しい道のりを越え、素晴らしい世界を経験し、仲間たちに助けられながら、素晴らしい生活を感じる物語を展開している。西南角でのプロジェクション?マッピングショー「嗨皮陝博」では、伝統(tǒng)的な切り絵細(xì)工蕓術(shù)を取り入れ、陝西歴史博物館の24の國寶を紹介することで、文化財(cái)に「命を吹き込み」、市民や観光客が中華民族の貴重な文化遺産をより良く知ることができるようにしている。
「永恒之城」、「富麗都城」、「風(fēng)骨精神」、「虹貫萬里」、「大唐之音」という5部構(gòu)成の「夢(mèng)長安大唐迎賓盛禮」は、「迎賓」、「観禮」、「観演」、「謝幕」の順に上演され、観光客は厳かに長安城(西安)へと迎え入れられ、 孟郊の詩の一節(jié)にある「一日看盡くす長安の花」ならぬ、一夜にして長安の見どころを見盡くすような體験をすることができる。
呉氏らは、西安城壁の遺産保存と活用について、「畏敬+熱愛+尊敬+継承+復(fù)興」という五位一體の西安城壁文化財(cái)保護(hù)?利用モデルを構(gòu)築し、新たな文化観光ブランド「千年古都?常來長安」をめぐる一連の文化蕓術(shù)イベントを打ち出している。今後はマーダーミステリーなどのイベントを開催し、悠久の歴史をもつ城壁の文化?観光資源を深く掘り起こし、國內(nèi)外の観光客を數(shù)多く呼び込み、西安城壁を遺跡保護(hù)、文化展示、観光レジャー、國民教育、都市レクリエーションなどの機(jī)能が一體化した「世界レベルの逸品観光景勝地」にする計(jì)畫だという。(編集NA)
「人民網(wǎng)日本語版」2021年9月27日