瓦里関中國大気バックグラウンドポイントの屋外観測場(寫真提供?中國気象局)。
中國気象局はこのほど、初の國家溫室効果ガス観測網(wǎng)リストを発表した。これは、40年近くの建設(shè)を経て、中國初の溫室効果ガス観測網(wǎng)がほぼ完成したことを示している。そして今後、中國の気候変動モニタリング評価能力が向上すると期待されており、二酸化炭素(CO2)排出量ピークアウト、カーボンニュートラルをめぐる目標達成に向けたデータによるサポートが提供されることになる。人民日報が伝えた。
今回発表された溫室効果ガス観測網(wǎng)リストには、中國全土の主な気候の鍵となるエリアをカバーし、高精度観測をメインとした観測ポイント60地點が含まれている。観測項目は、気候変動に関する國際連合枠組條約の京都議定書が定める溫室効果ガスであるCO2、メタン (CH4)、亜酸化窒素 (N2O)、ハイドロフルオロカーボン類 (HFCs)、パーフルオロカーボン類 (PFCs)、六フッ化硫黃 (SF6) 、三フッ化窒素(NF3)の7種類をカバーしている。
中國は世界でも比較的早い時期から溫室効果ガスバックグラウンド観測を開始した國の一つだ。1982年、中國初の地域大気バックグラウンドモニタリングポイントが北京上甸子で運営を開始した。その後、1994年、ユーラシア大陸の內(nèi)陸部で唯一の大気バックグラウンドポイントとなる青海省瓦里関大気バックグラウンドポイントが標高3816メートルのチベット高原に建設(shè)された。世界気象機関(WMO)の全球大気監(jiān)視計畫に含まれる全球大気バックグラウンドポイント31地點の一つで、「WLG236N10」という正式ナンバーも付與されている。そのモニタリングデータは、國際的に高い評価を得ており、中國の溫室効果ガス観測は、世界の先頭集団に入っている。今年に入り、中國気象局は、國家級溫室効果ガス?カーボンニュートラルモニタリング評価センターを設(shè)立したほか、複數(shù)の省にサブセンターも設(shè)置し、カーボンニュートラル計畫の有効性評価システムが構(gòu)築されており、世界や地域、都市といったスケールごとに正確に區(qū)分して、自然の二酸化炭素交換量や人為的な二酸化炭素交換量を観測することができるようになった。
中國気象局総合観測司の曹暁鍾司長は、「40年近くの模索と蓄積を経て、中國は大気成分の観測、キャリブレーション、製品、応用、サービスなどからなる整った業(yè)務體系を構(gòu)築し、最終的に、今の溫室効果ガス観測網(wǎng)がほぼ完成した」と説明する。
中國工程院の院士で、中國気象科學研究院の研究員?張小曳氏は、「これは、非常に影響力の高い観測網(wǎng)となるだろう。 今年に入り、中國気象局は國家級溫室効果ガス?カーボンニュートラルモニタリング評価センターを設(shè)立したほか、複數(shù)の省にサブセンターも設(shè)置し、カーボンニュートラル計畫の有効性評価システムが構(gòu)築されており、世界や地域、都市といったスケールごとに正確に區(qū)分して、自然の二酸化炭素交換量や人為的な二酸化炭素交換量を観測することができるようになっている。そして、CO2排出量ピークアウトとカーボンニュートラルをめぐる目標達成に向けて貢獻している」との見方を示した。 (編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2021年12月31日