北京冬季五輪の大半の雪上競技は張家口ゾーンで行われる。科技日報が伝えた。
雪上競技には當然雪が不可欠だ。冬季五輪?パラリンピックの競技基準及び國際的な慣例に従えば、冬季五輪では人工造雪が必要となるため、大量の水資源が用いられる。北京2022年冬季五輪?パラリンピック張家口ゾーンの會場の一つである雲(yún)頂スキー公園競技場には、獨自の「節(jié)水テクニック」がある。
造雪用の水を確保すると同時に現(xiàn)地の生態(tài)環(huán)境を最大限に保護するため、雲(yún)頂スキー公園競技場は貯水プールと雪解け水収集プールを作り、造雪用水の保証を提供する。
雲(yún)頂スキー公園競技場會場運営チーム後方支援部の束文副部長によると、同會場では設計貯水量が18萬立方メートルにのぼる3つの露天貯水プールが建設されているほか、貯水量10萬立方メートルの地下雪解け水収集プールが建設されており、総貯水量は28萬立方メートルにのぼる。
これらの貯水プールは春と夏の季節(jié)に雪解け水、自然の降水、地表を流れる水を収集する。引水配管とポンプステーションにより、水を山に沿うようにして段階的に競技コースに送り、冬の造雪に水源の保証を提供する。
水源を開発し水の流失を抑えるほか、雲(yún)頂スキー公園競技場はさらに最高の環(huán)境保護基準を満たす、より高効率で節(jié)水のスマート化造雪システムを導入した。1立方メートル當たり約20%の水使用を減らせる。同時に気象ステーションモニタリング及びリモート伝送システムにより、溫度、濕度、風力、風向きなどの指標が最適の條件下で造雪機を起動し、科學化?グリーン化により浪費を回避する。
夏に貯水プールが満杯になると、付近の河川に水が流れるため、周辺の村人は河川の水を使い耕作地のかん漑を行える。ゾーン內の自然降水の効果的な収集と循環(huán)型再利用を実現(xiàn)し、最大限に水資源の浪費を減らす。(編集YF)
「人民網(wǎng)日本語版」2022年2月15日