スキー競技場で選手たちが輝かしい成績を上げたその背後にいる「観君」と名付けられたバーチャル(仮想)コーチが今、注目を集めている。
「観君」は本當(dāng)の人間ではなく、さまざまなバーチャル製品を手がける小氷公司が開発した人工知能(AI)搭載の審判?コーチシステムだ。今回の北京冬季五輪に向けて、「観君小氷システム(Xiaoice-International Athletic Scoring System、X-IASS)」がフリースタイルスキーのエアリアルチームを3年以上も黙々とサポートしてきた。
「観君」は2018年にエアリアル種目に関する知識の學(xué)習(xí)をスタートし、理解を深めてきた。19年にエアリアルのナショナルチームに「加入」し、AIによるサポートを通じて練習(xí)の効率と効果を引き上げることを目指していた。
上述の目標(biāo)を達成するため、「観君小氷システム」は3つのカギを握るポイントをクリアした。(1)スピーディな採點(2)數(shù)量化された動作(3)練習(xí)データの追跡可能性と予測可能性。エアリアルには一定の危険が伴うため、選手の1日の練習(xí)量には制限があり、練習(xí)の効率を高めるには、高いスコアを出した時の動きについて選手の記憶を強化する必要があった?!赣Q君」は選手のジャンプの1つ1つを?qū)熼T的に判斷し、國際大會でのジャッジの採點基準(zhǔn)と高度に一致するようにし、減點の対象となるフォームを厳格に識別する必要で、そしてジャンプ、空中姿勢、著地の3段階の演技の全プロセスを數(shù)量化し、動作の軌跡、體勢、飛び出しの角度、高さ?距離などさまざまな角度の指標(biāo)から分析を行い、コーチに指導(dǎo)の根拠を提供する必要があった。これと同時に、科學(xué)的な観察や選手のパフォーマンスの予測に使用されるように、選手のすべてのジャンプを追跡可能にし、長期にわたってデータを蓄積し、スポーツ関連文書のアーカイブを構(gòu)築する必要がある。
「観君」は度重なる挑戦を突破し、3年にわたってバーチャルコーチを勤め上げた。採點した回數(shù)は1萬回近く、分析した動作は5萬回を超え、選手の日常的な練習(xí)をサポートして効率と効果を高め、コーチの日々の指導(dǎo)における重要なサポート役になった。
昨年2月に行われた北京冬季五輪のテストマッチで、「観君」はエアリアル種目の唯一の審判員になり、個人の予選から決勝戦までと順位決定戦、団體の予選から決勝戦までで、のべ44人の演技をジャッジした。これはAIが大會で単獨で審判員の任務(wù)を達成した世界初のケースになった。(編集KS)
「人民網(wǎng)日本語版」2022年2月18日