中國(guó)國(guó)家級(jí)無形文化遺産?栄昌夏布の代表的な伝承人である黃秀英さんは24日、「夏布は日本や韓國(guó)の伝統(tǒng)的な服の生地で、多くの人が冠婚葬祭など、人生における重要なシーンで著る夏布の服を持っている。中國(guó)の夏布は日本や韓國(guó)、東南アジア諸國(guó)に輸出されて、現(xiàn)地の人々の生活に溶け込み、人々と人生を共にしている」と語(yǔ)った。中國(guó)新聞網(wǎng)が報(bào)じた。
中國(guó)で「夏布」と呼ばれる麻は、カラムシの繊維を原料とした薄手の生地だ。重慶市栄昌區(qū)は、カラムシや夏布の生産で、1千年以上の歴史を誇り、昔は皇帝一族への貢物として扱われていた。夏布は2019年に「國(guó)家級(jí)無形文化遺産代表性項(xiàng)目保護(hù)単位リスト」に組み込まれた。
古代中國(guó)には、「冬は毛皮、夏はカラムシ」という言葉があり、「夏布」の「夏」はそこから取られている。肌觸りが良く、通気性に優(yōu)れるため、夏布で作られた服はとても涼しく、さらに、菌が付きにくく、カビも生えにくいため、民間では最高の夏服の生地と見なされてきた。
栄昌區(qū)の「夏布一族」出身の黃さんは、四川外國(guó)語(yǔ)大學(xué)で貿(mào)易や文化を?qū)Wんだ。その後1990年代には、夏布の貿(mào)易に攜わるようになり、文化が似通っている日本や韓國(guó)、東南アジア諸國(guó)の多くの伝統(tǒng)衣裝は夏布で作られていることを知るようになった。
黃さんは、「韓國(guó)人から、冠婚葬祭の各種行事に參加する時(shí)に著るため、一生に約10回は必ず夏布の服を著ると教えてもらった」と語(yǔ)り、陳列している服を指しながら「これは韓國(guó)人が結(jié)婚する時(shí)に著る服で、夏布を染めた後、裁斷して作っている」と説明した。そして韓國(guó)人は生まれた時(shí)、成人式の時(shí)、祝祭日の時(shí)にも夏布の服を著るほか、さらに、葬式の時(shí)にも夏布の喪服を著るという。
韓國(guó)だけでなく、日本や東南アジア諸國(guó)でも、夏布は伝統(tǒng)衣裝の生地として使われている。黃さんは、「夏布は伝承されながら、ブレイクスルーやイノベーションも試みられている。以前から夏布は服の生地として使われているほか、葬式用品、寢具などにも使われていた。そして、今では、靴下やマフラー、ベビー用品、さらに、扇子、お香グッズ、ハンドバッグ、照明器具といった文化クリエイティブグッズにも使わるようになっている」と説明する。
そして、「世界中から絶え間なく注文が入って來る。今年に入って、地域的な包括的経済連攜協(xié)定(RCEP)が発効し、夏布の注文數(shù)が増加の一途をたどっている。現(xiàn)在、専門家と連攜して、夏布を『中國(guó)とEUの地理的表示保護(hù)協(xié)定』に登録して、一人でも多くの海外の人々が生活の中で、長(zhǎng)い歴史を誇る中國(guó)のこの無形文化遺産に觸れることができるように取り組んでいる」と話した。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2022年3月28日