広西壯(チワン)族自治區(qū)桂林市の高齢者たちが「世界の名畫」に扮した「なりきり名畫」がネット上で大きな話題となっている。例えば、「中世の男性」に扮した86歳男性や「真珠の耳飾りの少女」に扮した77歳の女性、「マーガレット」に扮した86歳女性などで、ネットユーザーからは、「神再現(xiàn)!可愛らしいおじいちゃんやおばあちゃんに『いいね!』を送りたい!」といったコメントが寄せられている。広西日報が報じた。
名畫に扮したのは、高齢者施設(shè)「魅力花園」(桂林交通投資控股集団有限公司)で暮らす高齢者たちで、平均年齢は85歳、最高齢は90歳だ。
「赤いターバンの男の肖像」に扮した文さん(90)は、ムスッとした自分の顔が絵にそっくりなので、その絵を選んだという。赤いターバンを頭に巻いただけの「変身」には5分もかからなかったというが、名畫そっくりの自分の姿を見て、思わず笑顔を浮かべて子供のようにカメラを前にピースを連発したという。
ピーテル?パウル?ルーベンスの名畫「男性」に扮した柳さん(88)は、施設(shè)では盛り上げ役で、遼瀋戦役や平津戦役に參加した共産黨員で元兵士だ。
「5分もくれれば、名畫の『男性』になりきってみせる」と、柳さんはそう言って自分の部屋に戻っていった。そして、5分もしないうちに、準備を終えて部屋を出てきた。首元には白い紙で作った襟飾りをつけ、手には赤い飾り結(jié)びを持ち、表情からポーズまでバッチリ決めて、まるで作品の魂が乗り移ったかのような「神再現(xiàn)」を披露した。
向さん(78)はこの高齢者施設(shè)で最初に「なりきり名畫」を體験したうちの一人。今回は「真珠の耳飾りの少女」を選んだ。向さんは最初のうちこそ、「もうこんな年なのに、こんなことするなんて」と躊躇していたものの、なりきり寫真を見て、「こんなに簡単な道具で、名畫になりきることができるなんて」と、その出來栄えに大満足の様子だったという。
これら高齢者たちは「なりきりの達人」であるだけでなく、「PR大使」でもある。彼らは自分のなりきり寫真を手に、嬉しそうに隣の部屋に住む高齢者たちに「自慢」するので、他の高齢者たちも次々と自分の「なりきり名畫」を撮影したいと申し出るようになったのだという。
若い頃からオシャレが大好きだったという邵さん(83)は、「なりきり名畫」撮影に意欲的に取り組み、白いスカーフで頭を覆った少女に扮した。準備を終えると鏡を何度も眺めて、「ちゃんと著飾ったのは本當に久しぶり。働いていた頃はとてもオシャレだったのよ」と話す邵さんは、まるで若い頃に戻ったかのように目を輝かせていた。そして、自分のなりきり寫真を見て、「この寫真をちゃんと取っておいて、息子に見せなくては」と、笑顔で語っていた。 (編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2022年5月24日