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今日は小満 「大満」がないのはなぜ?

人民網(wǎng)日本語版 2022年05月21日14:05

気がつけば、夏の2番目の節(jié)気「小満」が今年も例年通り訪れていた。

舊暦4月に訪れる小満には、萬物に生命が満ち始める。たくさん雨が降り、川や湖の水は徐々に豊かになり、作物はすくすくと成長(zhǎng)する。この頃から、夏に収穫期を迎える作物が成長(zhǎng)し、大きな実をつけて、弾けそうなほどに「満ちる」ようになる。ただ、そうなるまでにはまだもう少しかかるため、「小満」と呼ばれている。

小満の時(shí)期には苦菜がよく食べられる??嗖摔膝榨欹氓伐澶饰钉怂浃士诋?dāng)たりで、體內(nèi)の熱を下げほてりを鎮(zhèn)めるなどの効果がある。

小麥粉で蒸しパンや餅を作って食べる人もいる。夏にはより多くの主食を食べた方がいいと伝えるためだ。

小満を過ぎた頃は、あっさりしたものを食べたり飲んだりするのがよく、スイカや昆布などを食べるのがよいとされる。

しかし、なぜ「小満」の後に「大満」はないのだろうか?

実は、「小満」には、中國文化の知恵が詰まっている。

中國伝統(tǒng)文化には、考えや行動(dòng)が中立であることを意味する「中庸之道」という思想があり、「満々」や「大満」は禁物だ。

「あまり自信たっぷりでは損を招き、控え目の方がかえって得をする」や「満月が欠け始めるように、物事は絶頂期に達(dá)すると下り坂に向かう」という古くからの言葉があるように、物事は極點(diǎn)に達(dá)すると必ず逆の方向へ向かい、幸せが頂點(diǎn)に達(dá)すると悲しいことが始まるもので、どんなことでも「満々」であってはならないのだ。

ノーベル文學(xué)賞受賞者の莫言はかつて、「世界で、最も忌み嫌うべきことはパーフェクト。月を見るといい。満月になるとすぐに欠け始める。木に実った果実は、熟すとすぐに落ちる。どんなことでも、少しだけ欠點(diǎn)を殘しておかなければ、長(zhǎng)続きしない」と語った。

どんなことでも、頂點(diǎn)に達(dá)すると、反対の方向に向かって進(jìn)み始め、一つのことが盛んになると別のことが鎮(zhèn)まり、一つのことが鎮(zhèn)まると、別のことが盛んになるものだ。

つまり、最も勢(shì)いのある時(shí)は、衰退に近づいているということだ。

食事は腹七分、お茶はコップに7分目と言うように、どんなことでも「少し足りない」程度がもっともいいというのは、古代の人々が私たちに伝えてくれている知恵にほかならない。

人生は「小」満こそが素晴らしい。(編集KS、KN)

「人民網(wǎng)日本語版」2022年5月21日

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