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FAO世界農(nóng)業(yè)遺産に中國の3ヶ所認(rèn)定 鉄観音茶文化システムなど

人民網(wǎng)日本語版 2022年05月21日15:13

2022年5月20日、國際連合食糧農(nóng)業(yè)機関(FAO)は中國の3地域——內(nèi)蒙古(內(nèi)モンゴル)自治區(qū)赤峰市阿魯科爾沁鎮(zhèn)の草原遊牧システム、福建省泉州市安渓県の鉄観音茶文化システム、河北省邯鄲市渉県の乾地農(nóng)業(yè)石堰棚田システムは、それぞれ伝統(tǒng)的方法と知識を利用し、生物の多様性と生態(tài)系を保護しているとして、世界農(nóng)業(yè)遺産(GIAHS)に認(rèn)定したことを明らかにした。

認(rèn)定の標(biāo)準(zhǔn)は、遺産のあるエリアに世界的な重要性と公共財としての価値が備わっていること、食糧の安全保障、生活の安全保障、農(nóng)業(yè)生物多様性、知識體系、社會的価値観と文化に與すること、景観が優(yōu)れていることなどと規(guī)定される。

現(xiàn)在、世界にはFAOが認(rèn)定した世界農(nóng)業(yè)遺産が65地域あり、うち18地域は中國にある。

(1)福建省泉州市安渓県の鉄観音茶文化システム

安渓は福建省の南東部に位置し、10世紀(jì)に茶の生産が始まったと伝えられる。この地域で最も有名な「鉄観音茶」の歴史は18世紀(jì)に遡り、半発酵タイプのウーロン茶だ。

現(xiàn)地の茶農(nóng)家は自然環(huán)境を管理することで茶の木の栽培に最良の條件を確保し、質(zhì)の高い茶葉を生産する。こうした方法は代々伝承され、現(xiàn)地の茶園生態(tài)システムの長期的安定性と持続可能性を確保してきた。

(2)內(nèi)蒙古自治區(qū)赤峰市阿魯科爾沁鎮(zhèn)の草原遊牧システム

中國北部の內(nèi)蒙古地域にある阿魯科爾沁鎮(zhèn)の草原遊牧システムは、中國で初めて世界農(nóng)業(yè)遺産に選ばれた遊牧農(nóng)業(yè)遺産地域であり、世界の持続可能な牧畜業(yè)と脆弱さを抱えた牧場の管理のモデルでもある。さまざまな証拠から明らかなように、新石器時代から人類はこの地で狩猟や遊牧を行なってきた。その後、この地域で主流の蒙古族の人々は環(huán)境の変化に適応して、伝統(tǒng)的遊牧生産の生活様式を今にとどめることに成功した。

この地域の生態(tài)系は多種多様で、森林、草原、濕地、河川などすべてが重要な生態(tài)系機能を果たす。遊牧民は絶えず移動して放牧をし、植生は保護され、水資源は合理的に利用され、土地の劣化や過剰な放牧が回避され、現(xiàn)地の肉製品やチーズなどの製品の安定した供給が保障される。

(3)河北省邯鄲市渉県の乾地農(nóng)業(yè)石堰棚田システム

河北省邯鄲市渉県の乾地農(nóng)業(yè)石堰棚田システムは中國北部の河北省で行なわれ、雨水農(nóng)業(yè)システムとして、その歴史は13世紀(jì)まで遡る?,F(xiàn)地は山間部の乾燥した気候で、自然環(huán)境は厳しいが、石堰棚田が急斜面を利用した農(nóng)業(yè)の條件を整え、現(xiàn)代に至るまで重要な役割を果たし続けている?,F(xiàn)地の人々が安定した生活を送れるようにするとともに、土壌が少なく降水量も少ない北方の石灰?guī)r質(zhì)の山間部におけるエコ循環(huán)型の持続可能な農(nóng)業(yè)のモデルを作り出した。

渉県の石堰棚田はよく知られたクルミや花山椒だけでなく、アワ、トウモロコシ、大豆、マメガキやその他の農(nóng)林産品でも有名だ。何世紀(jì)にもわたり、現(xiàn)地の人々は環(huán)境保護に配慮した農(nóng)耕技術(shù)でさまざまな種類の作物を栽培し、自分たちの生活や発展のニーズを満たすだけでなく、壯麗な棚田の景観を作り出し、人と自然が調(diào)和し共存する姿を示してきた。(編集KS)

「人民網(wǎng)日本語版」2022年5月21日

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