宇宙飛行士3人を乗せた有人宇宙船「神舟14號」が5日午前10時44分に成功裏に打ち上げられた。中國宇宙ステーションの全面的な建設(shè)段階の1隻目の有人宇宙船の神舟14號は、知られざる多くの「宇宙飛行の神技」を持っている。中國航天科技集団第八研究院の専門家を取材した。新華社が伝えた。
「神舟14號」と「天和」の自動高速ランデブー?ドッキングの様子。
■かつてない日射の遮斷を恐れず
一対の大きな翼のような、太陽光を電力に変換できるソーラーパネルは、有人宇宙船の神舟14號の主要発電設(shè)備だ。
神舟14號の軌道滯在期間中、中國宇宙ステーションの建設(shè)任務(wù)は、2つの実験モジュールの打ち上げと組立、2隻の宇宙船の訪れを迎える。新メンバーの続々加入、宇宙ステーションコンビネーションの軌道変更または姿勢調(diào)整に伴い、神舟14號のソーラーパネルへの日射がかつてないような遮斷に直面して、発電に大きな影響が生じる。
神舟14號はどのようにして電力供給を維持するのだろうか。
神舟宇宙船電源サブシステム主任デザイナーの鍾丹華氏によると、神舟14號運営前期の遮斷期間中は、宇宙ステーションのコアモジュール「天和」と宇宙貨物船「天舟4號」が協(xié)力し神舟14號への電力供給を行う。神舟14號運営中?後期の遮斷期間中は、宇宙ステーションの「3モジュール」(天和、実験モジュールの「問天」「夢天」)が順調(diào)に合流するため、日増しに複雑化する遮斷狀況に対し、宇宙ステーションが神舟14號への電力供給任務(wù)を単獨で遂行できる。
陳冬飛行士がコアモジュール「天和」のハッチを開く様子。
■100%密封の「命のルート」
宇宙では、ドッキング機構(gòu)は2隻の宇宙機をつなげ、完全に密封されたコンビネーションを形成する重要設(shè)備だ。
神舟宇宙船ドッキング機構(gòu)サブシステム主任デザイナーの姚建氏によると、ドッキングに成功した後、神舟14號の前部の能動ドッキング機構(gòu)とコアモジュールの受動ドッキング機構(gòu)の間に、直徑80センチメートル?長さ約1メートルの円形のルートが形成される。これは宇宙飛行士が宇宙ステーションに入るための「命のルート」だ。
このルートは宇宙飛行士にとって、大きな密封モジュールのようなものだ。ドッキング機構(gòu)の100%の気密性を保証する上で最も鍵を握るのは、ドッキング機構(gòu)のフレームのシールリングだ。神舟のシールリングは二重構(gòu)造の設(shè)計を採用し、デザイナーはシールリングの材料について6年にも及ぶ研究開発を行い、一般的な材料の低溫環(huán)境における「脆化」及び長期活動後の材料の老化といった一連の問題を解決し、宇宙飛行士のために密閉された「命のルート」を作った。
■正確に計測?制御する「千里眼」と「順風(fēng)耳」
応答システムと宇宙対宇宙通信機は、有人宇宙船計測?制御及び通信機器ファミリーの2つの最重要メンバーだ。応答システムは宇宙船と地上間の遠隔測定、遠隔操作、音聲、軌道測定データの伝送に用いられる。宇宙対宇宙通信機は宇宙ステーションコアモジュールとの雙方向通信リンクを構(gòu)築し、主に畫像、音聲、測位データなどを伝送する。これは天地間の「千里眼」と呼べるものだ。
神舟14號が使用する応答システムと宇宙対宇宙通信機は、データのダウンリンクの帯域幅を広げ、より軽量かつコンパクトで、信頼性がより高くなっている。
音聲処理設(shè)備は神舟の「順風(fēng)耳」とも呼ぶべきで、宇宙飛行士の宇宙?地上間通話、宇宙船間通話の必需設(shè)備だ。宇宙飛行士の打ち上げ中、軌道滯在中、帰還中などのリアルタイム音聲通信サポートを提供できる。
神舟14號の音聲処理設(shè)備は複數(shù)機能の高度化を?qū)g現(xiàn)し、音聲宇宙?地上間リンクの信頼性を保証している。同時に暗號化?復(fù)號化モジュールの暗號化アルゴリズムも新しくアップデートされ、宇宙?地上間暗號化通話の安全性が上がった。(編集YF)
「人民網(wǎng)日本語版」2022年6月8日