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三星堆で様々な動物を1つにした「豬鼻竜頭柱狀器」を発掘

人民網(wǎng)日本語版 2022年08月10日11:35
三星堆で様々な動物を1つにした「豬鼻竜頭柱狀器」を発掘
豬鼻竜頭柱狀器。

四川省広漢市の三星堆遺跡にある祭祀?yún)^(qū)8號坑內(nèi)で今月4日、頭は竜で、鼻は豚のような形をした「豬鼻竜頭柱狀器」が発掘された。少し前に成果として、耳が長く、角が1本生えた長い円柱のこの器物が発表され注目を集めたが、今回それが実際に発掘され、その様子をはっきりと確認することができるようになった。その「豚の鼻」の下には、歯のような形のものが並んでおり、この文化財をより特別なものにしている。これは、三星堆祭祀坑でたくさん発見されている「牙璋」と呼ばれる形狀だ。華西都市報が報じた。

8號坑の責(zé)任者を努める北京大學(xué)考古文博學(xué)院の趙昊準(zhǔn)教授によると、「豬鼻竜形器」の長さは1.2メートル、高さ38センチ、頭の幅(両目の間)は20センチ、體の幅は12センチで、全體が4つの対稱的な範(fàn)(鋳型)の形式で作られており、頭部と體の部分にそれぞれ「範(fàn)縫(鋳型のつなぎ目)」が確認された。器物全體は円柱狀で、頭は竜で、豚のように広がった鼻が長く伸びている。頭の上には長い耳が1本あり、両目の間から角が1本伸びている。體には鱗のような模様と羽毛狀の柄がデザインされており、極めて獨特ながら優(yōu)雅さも感じさせる。

趙準(zhǔn)教授は、「この器物は、古蜀の人々が様々な動物の要素を取れ入れて作った想像上の動物ではないか」とみている。

「豬鼻竜頭柱狀器」の口には、歯のようなものが並んでおり、じっくり観察すると「牙璋」の形狀であることは注目に値する。趙準(zhǔn)教授は、「三星堆で出土した器物からは、同じような『牙璋』がいくつも見つかっている。最近出土した青銅小立人に同じような『牙璋』の裝飾が施され、7號坑から出土した『竜形器』の頭の上にも『牙璋』があった」と説明する。

そして、「以前は、『牙璋』というのは使用スタイルの一種だと思われていたが、今考えるとそうではないのかもしれない。當(dāng)時の人が何かに使っていたのかもしれないし、服の飾りの一種だったのかもしれない。また、裝飾として他の器物に刻み込まれていたのかもしれず、どの可能性もある」との見方を示した。 (編集KN)

「人民網(wǎng)日本語版」2022年8月10日

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