中國科學院によると、中國の科學研究チームがこのほど世界で初めて100キロメートル級の自由空間における高精度の時間?周波數(shù)転送実験を行なったところ、時間転送の安定度がフェムト秒(1千兆分の1秒)レベルに達し、周波數(shù)転送の安定度が4E-19(時計による誤差が約1千億年で1秒以下)を上回り、現(xiàn)在の最高精度の光學時計の時間転送の要求に応えることが可能になったという。新華社が伝えた。
100キロメートル級の自由空間における高精度の時間?周波數(shù)転送実験のイメージ図。(寫真提供は研究チーム)
この研究は中國科學技術大學の潘建偉院士のチームと複數(shù)の協(xié)力機関が共同で完成させたもので、関連の成果は5日に國際學術誌「ネイチャー」オンライン版で発表される。
ここ數(shù)年、光學時計の安定度はE-19レベルに達し、次世代の時間?周波數(shù)標準(光周波數(shù)標準)を形成し、精度の高いナビゲーション?ポジショニング、グローバルな時報、広域の量子通信、物理學の基本原理のテストなどの分野で重要な役割を発揮できる。
今回発表される成果の第一著者である中國科學技術大學の沈奇副研究員は、「正確な計時はハイレベルな実験室に限ったことではなく、『普通の人々の家にも飛び込んでくる』ものだ。高精度の時間?周波數(shù)転送を通じて、広域光周波數(shù)標準を構築することは、光學時計が今述べたような多くの分野で役割を発揮するための前提だ。光學時計の精度に匹敵する時間転送技術があれば、正確な時間を転送できる」と述べた。
自由空間における高精度の時間?周波數(shù)転送はグローバル広域光周波數(shù)標準ネットワーク構築の重要なコンテンツだが、これまで世界の関連の研究成果にはSN比(信號と雑音の比)が低い、転送距離が短いといった問題があり、衛(wèi)星?地球のリンクでの高精度時間?周波數(shù)転送のニーズに応えることができなかった。(編集KS)
「人民網(wǎng)日本語版」2022年10月6日