秋から冬へと移り変わり、寒さが増していくこの時(shí)期、ポカポカ陽(yáng)気の午後に、友達(dá)と一緒に、お湯を沸かす七輪を囲み、おしゃべりをしながらお茶を飲んだり、寫真を撮ったりするというのは、とても楽しい時(shí)間となるに違いない。中國(guó)で最近、「七輪を囲んでお茶」が瞬く間にブームとなっており、ネット上の話題をさらっている。そして、多くの若者が、茶道具を持參して、自然の美しい屋外やニュースタイルの中國(guó)茶館で、自ら火をおこして、お茶をいれ、ミカンを焼いたり、ヒマワリの種を食べたりしながら、友達(dá)と一緒に「七輪を囲んでお茶」をするのが、週末の新しい楽しみ方となっている。

中國(guó)で今、「七輪を囲んでお茶」がどれほどのブームとなっているのだろうか？あるショート動(dòng)畫プラットホームを見(jiàn)ると、「七輪を囲んでお茶」というトピックの動(dòng)畫再生回?cái)?shù)が延べ4億8000萬(wàn)回に達(dá)している。ソーシャルコマースプラットフォーム「小紅書」では、「七輪を囲んでお茶」という話題の投稿が1萬(wàn)件以上で、閲覧回?cái)?shù)は延べ1154萬(wàn)3000回に達(dá)している。微博(ウェイボー)では、「『七輪を囲んでお茶』すると秋のムードでいっぱいに」や「『七輪を囲んでお茶』は、新しい交流のスタイル？」を話題にして、たくさんのネットユーザーが議論を展開している。

実は「七輪を囲んでお茶」は唐の時(shí)代が起源

このように、ネット上で大きな話題となっている「七輪を囲んでお茶」だが、実際には今に始まったことではない?！袱瑜蛑蟪訾埂工韦稀⒅袊?guó)の伝統(tǒng)的な茶文化で、唐?宋の時(shí)代に始まり、當(dāng)時(shí)の人々は煮出したお茶を飲んでいた。茶葉は砕いて、小さな団子狀にして乾燥させておき、煮出す際に削り取って、ショウガやミカンの皮、ハッカなどと一緒に煮出す。今年の夏に大ヒットしたドラマ「夢(mèng)華録(A Dream of Splendor）」では、ヒロインの趙盼児が優(yōu)雅な動(dòng)作で茶を入れ、視聴者を魅了した。またそれがきっかけで、宋の時(shí)代の茶道美學(xué)がブームとなり、「夢(mèng)華録」と同じタイプの「七輪を囲んでお茶」を売り文句にした商品もたくさん販売されている。

「七輪を囲んでお茶」が新しいレクリエーションに

ネットユーザーたちは「七輪を囲んでお茶」をテーマにした寫真をたくさん投稿している。これらの寫真はいずれもこだわりぬかれており、撮影場(chǎng)所のほとんどが古めかしい雰囲気を漂わせたニュースタイルの中國(guó)茶館や、屋外の芝生の上に置かれたテーブルとなっている。例えば木製のテーブルの上に七輪を置き、網(wǎng)の上には急須が置かれており、急須の橫には、落花生や柿、ナツメ、サツマイモ、栗といった季節(jié)の食べ物のほか、お菓子や果物なども器にきれいに盛り付けられている。またあるネットユーザーは、テーブルの上に書道作品や扇子、燈明皿、油紙傘などを並べてきれいに飾りつけ、伝統(tǒng)的な雰囲気を演出している。そしてこれらの素材が並べられたテーブルのバックには、美しい景色が広がっている。このように「寫真映えする」ということも「七輪を囲んでお茶」が大人気となっている主な理由となっている。

「健康的で體にいい」、「インタラクティブな交流向き」というのが、中國(guó)の若者の間で重要な消費(fèi)ニーズとなっている中、「七輪を囲んでお茶」がブームとなり、ニュースタイルの中國(guó)茶館も次々と誕生している。「95後(1995－99年生まれ)」の教師?欣怡さんは取材に対して、「ニュースタイルの中國(guó)茶館は、シンプルで、さわやかな中國(guó)テイストの情緒が漂い、高級(jí)な茶道具やお菓子などを添えると、寫真映えする。ここはとても快適な雰囲気で、友達(dá)と一緒におしゃべりするのにピッタリ。お茶によって、茶器や皿を変えてくれ、お菓子もとてもおいしいだけでなく、目で楽しむこともできる。試しに1回來(lái)ただけで、大好きになり、すぐに友達(dá)と一緒に來(lái)るようになった」と話した。

ニュースタイルの中國(guó)茶館「tea statement」の創(chuàng)始者である陳茜さんは取材に対して、「茶文化も、國(guó)潮(中國(guó)の伝統(tǒng)要素を取り入れたおしゃれな國(guó)産品のトレンド)の一つ。今の若者がシンプルなお茶を楽しむだけでなく、一定の茶文化の知識(shí)も備えている點(diǎn)は、私たちにとっても驚きだった。何も加えていないシンプルなお茶は健康的で體にいいので、そのような理念も若者に好まれている」と説明する。

同時(shí)に、「七輪を囲んでお茶」が次第に新たな交流スタイルになっており、若者が數(shù)人で集まる時(shí)のニーズを満たしている。3人から5人ほどの友達(dá)と一緒に、七輪を囲んで、お菓子を食べながらおしゃべりをすると、楽しい息抜きの時(shí)間になるに違いない。「90後(90年代生まれ)」のホワイトカラー?李靜さんは取材に対して、「道具を並べて、火をおこし、お茶を煮出して、飲むという全てがとても楽しい。自分たちのスタイルで『スローライフ』のムードを作り出し、友達(dá)と一緒に、お茶を飲みながらおしゃべりできる?！浩咻啢驀欷螭扦琛护⑺饯郡沥涡陇筏ぅ欹辚ī`ションとなっている」と話した。（編集KN）

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2022年11月18日