6月1日、中國初の國産大型クルーズ船はドックに水が注入されて船體が浮かび上がり、ドックを出る前の最終テストの準備作業(yè)がまもなく始まり、予定では6月6日に正式にドックから出ることになっている。「愛達?魔都(ADORA MAGIC CITY)」號と名づけられたこの國産大型クルーズ船は、後続の海上試運転を終えた後、年內(nèi)に納船され、そして上海を母港とする國際航路を開設する見込みだ。現(xiàn)時點で世界で最も複雑な単體の電気機械製品であるこの國産大型クルーズ船は、部品の數(shù)が2500萬點にも達し、今回ドックから出ることによってクルーズ船の製造やメンテナンスなどをめぐる1兆元(1元は約19.6円)級の産業(yè)チェーンをさらに牽引することになる。
情報によると、「愛達?魔都號」の総トン數(shù)は13萬5500トン、世界最大のクルーズ船運航會社カーニバル?コーポレーションが使用するビスタクラスのプラットフォームに基づき、全長323.6メートル、幅37.2メートル、満載喫水8.55メートル、最大速力22.6ノット、旅客定員最大5246人、客室2125室となっている。
中國船舶集団とカーニバル社の合弁會社?中船嘉年華郵輪の陳然峰最高経営責任者(CEO)は、「初の國産大型クルーズ船は2023年內(nèi)に納船されるとともに、上海を母港とした國際航路を開設することになる」と述べた。また同社によると、「愛達?魔都」號が運営をスタートすると、日本航路と東南アジア航路を運航するとともに、「海上シルクロード」などの中?長距離航路の運航もタイミングよくスタートし、長?中?短距離を合わせた多様な旅行?レジャーの選択肢を提供することになるという。
初の國産大型クルーズ船の納船は、運航中の大型クルーズ船がすべて海外製品というこれまでの狀況を過去のものにしてもいる。長年にわたり、世界には大型クルーズ船を設計?建造できる企業(yè)がイタリアのフィンカンティエリ、ドイツのマイヤー?ヴェルフト、フランスのアトランティーク造船所など數(shù)社しかなく、その背後には大型クルーズ船の建造が非常に難しいということが原因としてあった。
業(yè)界関係者によると、現(xiàn)在世界で最も複雑な単體の電気機械製品であるこの國産大型クルーズ船は、建造のレベルが他の輸送機関よりもはるかに複雑だ。部品の數(shù)は2500萬點にもなり、大型旅客機『C919』の約5倍、高速鉄道『復興號』の13倍に相當し、また『海上を移動する都市』などと呼ばれている。國産大型クルーズ船がドックから出ることによって、1兆元級の産業(yè)チェーンを牽引することになるという。
一般のクルーズ船をはじめとする輸送船と異なり、大型クルーズ船の建造は造船技術のほか、ホテル、娯楽システムなど數(shù)十の専門分野に関わっている。航行の安全保証のほか、乗船者の船上生活や娯楽サービスなども考慮しなければならない。
ベテラン旅行専門家の王興斌氏は、「クルーズ船の建造は複數(shù)の産業(yè)を牽引している。原料の生産から部品の割當まで、重工業(yè)から軽工業(yè)まで、いずれも関わっている。たとえば建造において、クルーズ船のシステム集積やコア裝備の開発を牽引するほか、動力裝置、甲板機械、船室設備、新エネルギー?クリーンエネルギーなども含まれる。國産大型クルーズ船の進水により、後続の日常的な船舶の修理メンテナンスといった関連産業(yè)も牽引されることになる」と述べた。
クルーズ船は「黃金水道に浮かぶ黃金産業(yè)」と呼ばれており、その産業(yè)チェーンが長く、牽引する力が強く、影響力が大きく、カバーする面が広く、國際化レベルが高く、乗數(shù)効果が14倍に達し、1兆元産業(yè)に屬している。(編集KS)
「人民網(wǎng)日本語版」2023年6月5日