アイスキャンディーは1本が數(shù)角(角は1元の10分の1、1元は約19.8円)から數(shù)元に値上がりし、麺は1杯あたり數(shù)元から10數(shù)元になったが、ライターの値段は1-2元のままだ。使い捨てライターの値段は20年間ほぼ変わらないが、気に留める人は非常に少ない。中國(guó)のライター年間生産量は150億個(gè)で、世界の7割前後を占める。そして湖南省邵東市だけで昨年のライター輸出量が35億2000萬(wàn)個(gè)に達(dá)し、同年の全國(guó)の輸出量の50.1%を占めたことを知る人はさらに少ない。湖南省中部の奧地にあるこの小さな市は、「ライターの都」と呼ばれている。
細(xì)々した製品は、1つ1つは小さいがちりも積もれば山となる。1つ1つの利益はとても小さいが、規(guī)模が大きくなるともうけが出る。ライターの安い価格は、「ローレベルの製造業(yè)」という印象をもたれがちだが、その製造工程は非常に複雑だ。30個(gè)以上の部品があり、ガス充填や著火テストなど複數(shù)の工程を経て、さらに10數(shù)種類のテストが終わってやっと出荷できるようになる。さらに重要なことは、このプロセスのコストを3角以內(nèi)に抑えなければならないことだ。こうした極限のコストパフォーマンスは潛在的な競(jìng)爭(zhēng)者にとってこの産業(yè)に參入する時(shí)の高いカベとなる。原材料コストと人件費(fèi)は上昇を続けるが、使い捨てライターは20年間同じ価格で販売され、邵東のライターメーカーは頑張り続けている。
一部の地方の薄利多売型産業(yè)が長(zhǎng)期にわたり競(jìng)爭(zhēng)力を維持しようとする時(shí)の大きな難題は、関連企業(yè)の研究開(kāi)発とイノベーションの資金が足りず、他の企業(yè)に容易に取って代わられることだ。2009年に政府の仲介により、邵東のライター輸出企業(yè)6社と関連企業(yè)5社が提攜して、統(tǒng)一的に研究開(kāi)発?成形?テスト?販売を行う電気グループを立ち上げ、技術(shù)の研究開(kāi)発に毎年2000萬(wàn)元を投入し、これまでに発明特許など數(shù)百件を超える知的財(cái)産権を取得した。10數(shù)年に及ぶ発展の中で、邵東には100社に上るライターサプライチェーン企業(yè)が生まれ、整った産業(yè)チェーンを形成している。風(fēng)よけライター、ターボライター、フリント式ライターなど、異なるタイプの數(shù)100種類のライターがあり、どのタイプも數(shù)十個(gè)の部品が必要だが、邵東ではどの部品も車で30分以內(nèi)の距離にあって速やかに手元に屆けられるという。
邵東のライター産業(yè)は街中のコンビニにある一番目立たない1元のライターからスタートし、資源に乏しい環(huán)境の中でコツコツと基幹産業(yè)を育ててきた。こんな邵東のライター物語(yǔ)がもたらしたヒントは、政府、企業(yè)家、技術(shù)者、作業(yè)員が力を合わせて協(xié)力し努力を重ね、開(kāi)発製造に懸命に取り組み、生活雑貨のバリューチェーンを伸ばしていけば、より多くの「メイド?イン?チャイナ」の看板を輝かせることができ、グローバル消費(fèi)市場(chǎng)におけるメイド?イン?チャイナの可能性を広げることができる、というものだ。(編集KS)
「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2023年5月29日