深山から世界へ　雲(yún)南コーヒーの発展の道のり

人民網(wǎng)日本語版　2023年05月22日16:47

雲(yún)南省は中國で栽培面積が最大で、生産量が最多のコーヒー産地だ。雲(yún)南コーヒーはその獨特の風味により、世界で最も良質(zhì)なコーヒーの1つと高く評価されている。

ここ數(shù)年、雲(yún)南コーヒーは中國內(nèi)外の消費者にますます好まれるようになった。スターバックス、ネスレ、瑞幸コーヒー（ラッキンコーヒー）、マナーコーヒーなどのコーヒーブランドが相次いで雲(yún)南コーヒー豆を使った複數(shù)の商品を打ち出している。スタバは雲(yún)南省普洱（プーアル）市にアジア太平洋地域初の栽培者支援センターを設(shè)立し、マナーコーヒーが雲(yún)南省普洱市孟連県に設(shè)立したコーヒー豆回収ステーションはコーヒー栽培農(nóng)家がたびたび訪れる場所になりつつある。

コーヒー農(nóng)家が成熟したカカオ豆を収穫する様子。（撮影?巖三卡）

コーヒー農(nóng)家が成熟したコーヒー豆を収穫する様子。（撮影?巖三卡）

データによると、2022年上半期の雲(yún)南コーヒー豆輸出量は1萬8000トンに達し、価格にして5億5000萬元（1元は約19.6円）に上り、遠く歐州連合（EU）、ASEAN、米國、中東などの地域に輸出されたという。

深山から世界へ、雲(yún)南コーヒー豆は徐々に中國の開放経済の新たな看板商品になってきた。

しかし雲(yún)南はこれまで、中國の伝統(tǒng)的な茶葉生産地と見られることが多かった。コーヒーという舶來品がここ雲(yún)南の地から世界へ広がるようになったのは、一體なぜか。

コーヒーは19世紀末に雲(yún)南省に伝わったが、初期の発展狀況は秩序がなく非常に混亂していた。1988年、中南米のコーヒー栽培拠點がコーヒー価格への影響力を弱めるため、ネスレなどの企業(yè)が雲(yún)南コーヒー産業(yè)の発展を現(xiàn)地で支援するようになった。97年末には、雲(yún)南省が全國のコーヒー生産量の83％を占めた。

國際ブランドの參入と同時に、雲(yún)南の現(xiàn)地企業(yè)も自力更生の道を開いた。2011年、普洱市孟連県富巖鎮(zhèn)芒冒村で佤（ワ）族の女性の葉萍さんが村民を率いて「孟連天宇コーヒー農(nóng)民専業(yè)合作社」を設(shè)立。この合作社が生産するコーヒー豆は、21年5月に張軍?中國國連大使から國連安全保障理事會を構(gòu)成する14ヶ國の代表に贈られ、雲(yún)南コーヒーは中國內(nèi)外で高い評価を得ることになった。

芒冒村のコーヒープランテーションで、コーヒー農(nóng)家がカカオを天日干しして乾燥させる様子。（撮影?虎遵會）

芒冒村のコーヒープランテーションで、コーヒー農(nóng)家がコーヒー豆にを天日干しして乾燥させる様子。（撮影?虎遵會）

コーヒーの品質(zhì)に対する消費者の要求がますます高くなるにつれ、雲(yún)南コーヒーも高品質(zhì)コーヒーの道を徐々に模索するようになった。22年、コーヒー農(nóng)家の番啓佐さんが栽培したコーヒー豆が3回目となるスターバックス?リザーブに採用された。第2回中國國際輸入博覧會には、スターバックスリザーブ佐園農(nóng)場コーヒー豆が雲(yún)南コーヒーの代表として出品され、世界各地からの來場者に雲(yún)南コーヒーの質(zhì)の高さをPRした。

輸入博のティーブレークカウンターに置かれた雲(yún)南コーヒー。（寫真提供はスターバックス）