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【中國(guó)キーワード】コーヒーは今や中國(guó)の若者にとって社交の必需品に 市場(chǎng)が急成長(zhǎng)中

丸わかり!中國(guó)キーワード

人民網(wǎng)日本語(yǔ)版 2023年02月23日11:35

ここ數(shù)年、若者にとってコーヒーを飲むことは生活習(xí)慣の一部になり、「心強(qiáng)い社交ツール」にもなっている。若者がコーヒーを熱心に追い求める動(dòng)きと呼応するように、コーヒー市場(chǎng)の競(jìng)爭(zhēng)もますます熱を帯びている。

今時(shí)の若者にとってコーヒーが必需品になったのはなぜ?

「眠気を覚ます」というのが、若者がコーヒーを選択する最初の理由だ。學(xué)生の場(chǎng)合は、夜遅くまで復(fù)習(xí)をし、朝は早く起きて授業(yè)に出なければならない。1杯のコーヒーは眠気を覚まし、気分をすっきりさせてくれる。働いている人の場(chǎng)合は、仕事を頑張るために、朝でも午後でも、眠くなったら1杯のコーヒーで身體をシャキッとさせたいだろう。コーヒーを飲むとすぐに眠気が覚めて頭がはっきりするので、コーヒーを手放せなくなった若者はますます多くなり、今やコーヒーは生活必需品となっている。ネットユーザーの中には、コーヒーのことを「生き延びるための良薬」などとユーモラスに語(yǔ)る人もいる。

コーヒーは速いリズムの生活に必要というだけでなく、ゆったりとしたひと時(shí)を楽しむ方法でもある。友人と一緒にゆっくりコーヒーを飲みながら會(huì)話を楽しみ、休日のひと時(shí)を共に過ごしてもいいし、1人でカフェに座ってコーヒーを飲みながら本を読み、自分だけの靜かな時(shí)間をゆっくり味わうのもいいだろう。

また、コーヒーがもたらす雰囲気も若者を引きつける理由の1つだ。SNSを眺めればすぐにわかる通り、カフェの寫真にはたいてい高級(jí)感が漂っており、アンティーク調(diào)であれインダストリアル調(diào)であれ、多くの人がカフェのインテリアが醸し出す雰囲気に引き付けられてやって來る。

コーヒーが社交の必需品に

流行にともなって、コーヒーには社交という重要な機(jī)能も加わった。

オフィスで働く林麗雲(yún)さんは、「ドリップコーヒー好き」という共通點(diǎn)に偶然気づいたことがきっかけで、職場(chǎng)で初めての友達(dá)ができた。所屬する部署は違うものの、コーヒー豆をすすめ合ったり、一緒にコーヒーを飲んだりする間柄になった。「コーヒーが本當(dāng)に好きなのはもちろんだけれど、それ以外にコーヒーは私にとって社交ツールの1つでもある」と林さん。「コーヒーを飲みに行かない?」の一言で職場(chǎng)に「コーヒーブレーク」の時(shí)間が生まれ、同僚との距離が急速に縮まるという。

広東省仏山市順徳區(qū)に住む「00後(2000年代生まれ)」の黃俊煜さんは、高校生の頃に眠気覚ましのためコーヒーを飲み始めた。その後、より質(zhì)の高いコーヒーを味わうために、コーヒーの種類や入れ方を研究し、カフェに行ってアルバイトをし、バリスタにもなった。大學(xué)1年生になった今は、自分の寢室にカフェコーナーを作り、バイトで貯めたお金をつぎ込んで、半自動(dòng)のコーヒーマシンを購(gòu)入した。こうして「水代わりにコーヒーを飲む」を?qū)g現(xiàn)しただけでなく、大學(xué)で同じようにコーヒーが好きな新しい友達(dá)もできた。また微信(WeChat)に立ち上げたコーヒーについて語(yǔ)り合うグループ「Add coffee」を通じて、同級(jí)生達(dá)に自分の入れたアメリカンコーヒーやカフェラテをふるまったり、日々の暮らしについて會(huì)話を楽しんだりしている。

急成長(zhǎng)期に入ったコーヒー市場(chǎng)

前瞻産業(yè)研究院が発表した「2020-25年中國(guó)コーヒー業(yè)界市場(chǎng)需要?投資計(jì)畫分析報(bào)告」によると、コーヒー消費(fèi)の中心は20-40歳の都市に住むホワイトカラーだ。生活リズムが速く、コーヒーが日常的な飲み物になっているため、データでは1人あたり年に326杯を飲んでいる計(jì)算になる。人々の可処分所得がさらに増えるにつれ、コーヒーを飲む頻度もさらに増加するとみられ、23年には中國(guó)人の年間平均コーヒー消費(fèi)量が10.8杯になる見込みだ。

調(diào)査會(huì)社の天眼査のデータでは、現(xiàn)在、中國(guó)にはコーヒー関連企業(yè)が約17萬(wàn)4千社あり、そのうち22年に新たに登録された企業(yè)は約3萬(wàn)2千社で、新規(guī)登録企業(yè)の増加ペースは23.1%に達(dá)した。ここ3年間近くの新規(guī)登録コーヒー関連企業(yè)の年間平均成長(zhǎng)ペースは19.5%だった。

コーヒー界のトップ企業(yè)であるスターバックスは引き続き中國(guó)市場(chǎng)で事業(yè)を拡大しており、発表された新戦略によると、25年に中國(guó)での総店舗數(shù)を9千店にするという。瑞幸珈琲(ラッキンコーヒー)も起死回生をはかり、昨年12月5日に新たな協(xié)力パートナーの募集を開始すると発表した。

このほかにも、郵便事業(yè)を手がける中國(guó)郵政集団有限公司傘下のカフェ「郵局珈琲(POST COFFEE)」の第1號(hào)店が、福建省廈門(アモイ)市で試験営業(yè)を開始した。包子(パオズ、肉まん)で有名な天津狗不理食品股份有限公司は、100%出資子會(huì)社でカフェ事業(yè)を手がける高楽雅珈琲食品(天津)有限公司を設(shè)立。スポーツ用品大手の李寧(LI-NING)は、「寧珈琲 NING COFFEE」の商標(biāo)登録を申請(qǐng)した。こうしたコーヒー市場(chǎng)の盛り上がりを受けて、老舗コーヒーチェーンが事業(yè)を拡張するだけでなく、多くの新顔が業(yè)界の枠を超えてコーヒー市場(chǎng)に參入している。

三線?四線都市へ広がるコーヒー市場(chǎng)の競(jìng)爭(zhēng)

一線?二線都市のコーヒー市場(chǎng)は競(jìng)爭(zhēng)が激しく、小都市でも同じようにコーヒー市場(chǎng)にニーズがある。ここ2年間近く、ラッキンコーヒーとスタバが三線?四線都市へと急速に事業(yè)を拡大している。「まさか故郷の小さな県にもラッキンコーヒーがあるなんて思わなかった」、「火鍋レストランの海底撈火鍋もないような福建省の小さな県にもスタバができた」。春節(jié)(舊正月、2023年は1月22日)連休期間、こんな內(nèi)容の投稿がSNS「小紅書」や微博(ウェイボー)などのプラットフォームで數(shù)多く見かけられた。投稿したのは雲(yún)南省、河北省、四川省、河南省などの県出身の若者たちだった。

コーヒー市場(chǎng)の広がりをよりはっきり示すデータもある。ニュース?SNSプラットフォームの界面新聞が伝えたところによると、23年1月30日、ラッキンコーヒーは23年度初の新小売協(xié)力パートナーの募集計(jì)畫を明らかにし、全國(guó)の15省(區(qū)?市)?80都市でパートナーを募集するとした。これまでの募集エリアに加え、今回は欽州、佳木斯(ジャムス)、松原、包頭、通遼、攀枝花、西雙版納(シーサンパンナ)、普洱(プーアル)、三門峽など33都市が新たに加わり、その中には県の行政中心地も多く含まれていた。

ラッキンコーヒーやスタバが三線?四線都市に事業(yè)を拡大したことで、「コーヒーがもたらす雰囲気」を楽しめるエリアが広がっただけでなく、獨(dú)立系カフェの開店ラッシュも起こった。

獨(dú)立系の企鵞珈琲(ペンギンカフェ)は、SNSでカフェでの日常的な出來事や江南地域の小都市の暮らしをシェアしながら、新型コロナウイルス感染癥が発生してからの3年間を乗り切っただけでなく、今では「ますます好調(diào)」だという。マスターの徐超さんは、「ここは小さな都市だが、消費(fèi)や審美眼、習(xí)慣は周辺の大都市の影響を受けているため、お客様のコーヒー文化に対する理解や受け入れのレベルが高い。店を運(yùn)営するコストは大都市よりかなり少なくて済む。22年のカフェの売上は予想を大幅に上回り、7-8月は5千杯を売り上げた。10-11月は閑散期だと思っていたが、売上は伸び続けた。國(guó)慶節(jié)(建國(guó)記念日、10月1日)連休の消費(fèi)の伸びに支えられて、10月の売上高は10萬(wàn)元(約196萬(wàn)円)に迫った」と話した。

一般の人々の間で「コーヒーがもたらす雰囲気」が広く受け入れられるようになったことを受けて、コーヒー消費(fèi)がますます活発になっている。三線?四線都市では、これから市場(chǎng)に參入しようとする大手コーヒーチェーンブランドも、試行錯(cuò)誤する獨(dú)立系カフェも、いずれも「コーヒーがもたらす雰囲気」を醸成する存在であるとともに、コーヒー消費(fèi)がもたらす利益を享受する存在でもある。(人民網(wǎng)日本語(yǔ)版論説員)

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「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2023年2月23日

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