高氏貴博さん(44)はこれまで12年間にわたり、東京の上野動(dòng)物園が開(kāi)園している限り、雨の日も風(fēng)の日も通ってパンダの寫(xiě)真を撮り、それをブログにアップして、世界のパンダファンに共有してきた。高氏さんはなぜこれほどパンダに夢(mèng)中になったのだろうか?新華社が報(bào)じた。
ブログ「毎日パンダ」のブロガーである高氏さんを取材し、「パンダとの馴れ初め」について聞いた。
雨の日も風(fēng)の日も「毎日パンダ」
初春の東京は三寒四溫で、取材の日も早朝から雪がぱらついていた。高氏さんは、「天気が悪いと、列に並んで入園する人がいつもよりかなり少なくなる。でも、パンダは雪がとても好き。雪の中で遊ぶパンダを見(jiàn)ることができるかもしれないので、とても楽しみ」とワクワクしていた。
ウェブデザイナーの高氏さんは、埼玉県にある自宅から約1時(shí)間電車(chē)に乗って上野動(dòng)物園までやって來(lái)たという。そして、黒いリュックサックから列に並ぶ時(shí)の「秘密兵器」の折り畳みイスを取り出し、動(dòng)物園の前で開(kāi)園の時(shí)を待っていた。
「いつもイスに座り、パソコンを広げて開(kāi)園前に2時(shí)間ほどその日の仕事を処理しておく。そうして開(kāi)園したらパンダの撮影に専念する」と高氏さん。
2月19日、パンダの香香(シャンシャン)を撮影するために東京上野動(dòng)物園にやってきた高氏貴博さん(撮影?張笑宇)。
できるだけたくさんの寫(xiě)真を撮影するために、高氏さんは毎日、パンダ舎の外で3回から4回ほど並ぶという。毎回、少なくとも40分は待たなければならない。上野動(dòng)物園で一番人気なのはパンダ「仙女(日本名?真真、シンシン)」の「娘」である「香香(シャンシャン)」だ。シャンシャンは2月21日に中國(guó)に返還されるため、最後に一目見(jiàn)ようと、たくさんの人が押し寄せている。そのため最近は並ぶ時(shí)間がいつもより長(zhǎng)くなっているという。
上野動(dòng)物園でパンダを撮影する高氏貴博さん(寫(xiě)真右、撮影?姜俏梅)。
高氏さんは、「シャンシャンの観覧が抽選になる直前に、一番早い時(shí)で朝の5時(shí)から4時(shí)間半並び、開(kāi)園後もさらに3時(shí)間並んだ。シャンシャンが見(jiàn)られるのは1分とかで、一瞬で終わってしまう」と振り返りながらも、「たった1分でもシャンシャンに會(huì)えればそれだけで幸せ」と語(yǔ)った。
軽い気持ちで入った動(dòng)物園でパンダに夢(mèng)中に
高氏さんとパンダの出會(huì)いは2011年のこと。同年2月、中國(guó)のパンダ「比力(日本名?力力、リーリー)」とシンシンが上野動(dòng)物園にやって來(lái)た。その年の8月のある日、高氏さんは上野公園の近くでぶらぶらしていた時(shí)に、有名なパンダを見(jiàn)てみようかと、軽い気持ちで動(dòng)物園に入ったところ、たちまちパンダに夢(mèng)中になったという。
「リーリーとシンシンがかわいいだけでなく、形もとてもユニークだった。平和に暮らしていて、なんと穏やかで素?cái)长噬铯胜螭坤恧Δ雀肖?、はまってしまった」と高氏さん。「パンダに魅了された。毎日新しい発見(jiàn)があり、見(jiàn)れば見(jiàn)るほどはまっていく。毎日表情も違うので、見(jiàn)飽きることは全くない」。出會(huì)いから1ヶ月後、「パンダを見(jiàn)る幸せを一人でも多くの人に伝えたい」と高氏さんはブログ「毎日パンダ」を始めた。
高氏さんは當(dāng)初、半年ほど続ける予定だったものの、1年に伸び、最終的に今年2月20日の時(shí)點(diǎn)で、パンダを撮影して3139日目を迎えていた。上野動(dòng)物園の定休日や新型コロナウイルスの影響で閉館していた約340日、娘の出産の時(shí)といった日以外、高氏さんは毎日、上野動(dòng)物園に來(lái)ている。
パンダファン?高氏貴博さんのブログ「毎日パンダ」(畫(huà)像はスクリーンショット)。
「僕の心の中でパンダは家族。上野動(dòng)物園にパンダがいる限り、一生撮影を続ける」と高氏さん。
ほとんど連寫(xiě)をしているため、1日に5000‐1萬(wàn)枚の寫(xiě)真を撮影するといい、その中から約200枚をブログにアップしている。そして、これまでに撮影してきた約1000萬(wàn)枚の寫(xiě)真は全てハードディスクに保存している?!弗豫螗趣悉盲皮い胜い胜墒·筏皮い雽?xiě)真でも、パンダが映っているだけで消せない。消してしまうと、元に戻せない。その一瞬もとても貴重」と高氏さん。
パンダがあまりに好き過(guò)ぎて、妹の結(jié)婚式という重要なイベントにも出席できなかったという。妹は沖縄で結(jié)婚式を挙げたため、高氏さんは、「遠(yuǎn)いので、何日かパンダの撮影ができないと思い、妹にごめんねと言った。自分でもちょっと変だなと思う。これまでずっと続けることができたのは、家族と會(huì)社の理解があってのこと」と笑顔で話す。
中國(guó)に「家族」に會(huì)いに行きたい
日本の上野動(dòng)物園で2月19日に撮影されたメスのパンダ?シャンシャン(撮影?張笑宇 )。
パンダに出會(huì)ってから、「生活がガラッと変わった。それまでは、會(huì)社にこもってパソコンに向かっていた。夜中まで會(huì)社で殘業(yè)することも多かった。でも今は、毎朝早くに家を出て寫(xiě)真を撮り、リフレッシュしてから會(huì)社に行くようになった。パンダのおかげで仕事の効率もアップした。パンダの撮影を通して、友達(dá)ができ、知識(shí)が増え、體も健康になったので、いいことばかり」と高氏さん。
パンダとの出會(huì)いがきっかけで、中國(guó)にも注目するようになった高氏さんは、パンダの生活環(huán)境から手始めに、中國(guó)の概況、中國(guó)人のライフスタイルなども少しずつ理解するようになった。上野動(dòng)物園の近くの百貨店で最近、高氏さんは2022年11月27日までの920日間にわたり撮影したシャンシャンの寫(xiě)真展を開(kāi)催。約10萬(wàn)枚の寫(xiě)真から厳選された920枚が展示されている。
高氏さんはシャンシャン関連の書(shū)籍や寫(xiě)真展、ポストカード、カレンダーなども手掛け、上野動(dòng)物園のパンダ保護(hù)のために、収益のほとんどを関連の基金會(huì)に寄付している。
そして高氏さんは、「シャンシャンは娘を同じくらいの歳で、僕の娘のよう。日本で約5年暮らし、たくさんの幸せをくれたので、ありがとうといいたい。平和の象徴として日中両國(guó)の懸け橋となってほしい。中國(guó)に行ったことはないので、一日も早く『家族』に會(huì)いに行きたい。今すぐにでも行きたい」と語(yǔ)った。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2023年2月21日