FIFAワールドカップ(W杯)カタール2022のオフィシャルマスコット「ライーブ」が最近、中國のネット上で「かわいい」と人気を集めている。
ライーブ(La'eeb)はアラビア語で「超一流の選手」という意味で、中國のネットユーザーからは親しみを込めて、「ワンタンの皮」と呼ばれている。
主催國のカタールは今大會の初戦でエクアドルに敗れたものの、民族衣裝である「カンドゥーラ」を身にまとっていたカタールのサポーターを見て、中國のネットユーザーからは「ライーブの仲間だ」とのコメントも寄せられている。
実は、「ライーブ」のフィギュアは、中國の広東省東莞市で製造されていることはあまり知られていないかもしれない。
東莞のメーカーがデザインし、生産した「ライーブ」のフィギュア。
ライーブのぬいぐるみのデザインから3Dモデリング、サンプル、生産までを手掛けたのも、東莞市の産業(yè)チェーンだ。世界のメーカー約30社の中から中國のメーカーが選ばれて、メイド?イン?東莞のライーブがカタールの試合會場に登場したのだ。
デザインからぬいぐるみの完成品まで質(zhì)の高さを見せた東莞の産業(yè)チェーン。
ライーブのぬいぐるみの開発の過程について、メーカーの陳雷剛氏は、「とても難度が高く、高い技術(shù)が必要だった。平面的な『ワンタンの皮』を、サポーターに好かれるような可愛いぬいぐるみに変えるためには、手も足もないライーブをどうやって『立たせる』か、どうやって宙に浮いている狀態(tài)を作り出すかという、2つの大きな問題を解決しなければならなかった」と振り返る。
製法改善とパッケージデザインを通して、その2つの問題は解決された。しかし、メイド?イン?東莞の「ライーブ」が多くの候補(bǔ)の中から選ばれた本當(dāng)の理由は、その「鼻」にあるという。顔の部分の立體感は、多くのメーカーが競爭から退くデザイン上の理由となっていた。2020年に、1番目のサンプルを作って以降、メーカー側(cè)は改良版を8バージョン作り、最終的に大會組織委員會とFIFAの認(rèn)可を得た。
ライーブのぬいぐるみは、カタールのイメージキャラクターとなるため、最終的な検収と許可は、同國のタミーム首長自らが行ったという。
カタールW杯とライセンス契約している陳氏は、ライーブのぬいぐるみや3D水晶キーホルダー、フィギュア、トロフィーのレプリカ、樹脂ライトといった公式グッズを製造している。
また、公式ライセンスを得た限定版「ワールドカップ トロフィー」などの重要グッズも東莞のメーカーが製造している。
中國のクリエイティビティやデザインが詰まった商品がどんどん世界に進(jìn)出するようになり、世界の人々は「メイド?イン?チャイナ」に対するイメージを変えている。あなたもメイド?イン?東莞の「ライーブ」のファンの一員になっただろうか?(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2022年11月25日