河北省深州市西蒿科村で農業(yè)を営む60代の尚春林さんは、8年の時間を費やし、楡の木を家具の形に「育てた」。樹齢6年の椅子には、8萬元(1元は約18.75円)の値がついたという。北京晨報が伝えた。
河南省南召県の貧しい農民の家庭に生まれた尚さんは、2000年に夢を抱いて北京を訪れた。北京滯在中、一番印象的だったのは黃砂と煙霧だ。尚さんは中國農業(yè)大學資源?環(huán)境學院の教授から影響を受けて、毎日「資源と環(huán)境」のことばかりを考えていた。「しかし私には何ができるだろうか?」。そんなある日、尚さんは家具売り場で、多くの人が竹?木?藤製品の家具に興味を持っていることを知り、インスピレーションが湧いた。栽培の過程において製品を完成させれば、家具を育てることになる。それができれば、自然に回帰しようとする人々の高い消費の需要を満たし、多くの木材を節(jié)約できる。
尚さんは取材に対し、「失敗に失敗を重ね、2010年にようやく本格的な研究開発の軌道にのった」と述べた。2014年には標準化された、量産化可能な成熟した技術が形成された。研究開発は、技術のアップグレード、シリーズ化発展に移り、美しく環(huán)境にやさしい椅子がついに誕生した。尚さんは今年1月の広州蕓術品博覧會に樹齢6?7年の椅子を展示した。尚さんは38萬元の値段をつけた。8萬元の値をつける人が現(xiàn)れたが、もったいなくて売れなかったという。尚さんは70?80腳の樹齢6?7年の椅子を保管し、子供のように大切にしている。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年9月2日
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