中國人民銀行(中央銀行)がこのほど発表した最新のデータによると、9月の外貨準(zhǔn)備高は前月比432億6千萬ドル(1ドルは約119.3円)減少して3兆5100億ドルになり、外貨準(zhǔn)備高は5カ月連続で減少した。人民日報が伝えた。
▽資産の目減りが外貨準(zhǔn)備高減少の原因 十分に注意を
人々の印象では、外貨準(zhǔn)備高は年々増加するのがほぼ常態(tài)になっている。ここ數(shù)年をみても、2012年は3兆3100億ドル、13年は3兆8200億ドル、14年は3兆8400億ドルと増加した。だが14年第3四半期(7-9月)に減少に転じ、減少幅も拡大し、今年8月には939億ドル減少という歴史的な減少幅を記録した。
統(tǒng)計によると、今年9月末時點の外貨準(zhǔn)備高は3兆5141億ドルだった。14年6月末は過去最高の3兆9932億ドルで、1年ほどの間に4791億ドル減少したことになる。
外貨準(zhǔn)備高が減少したのはなぜか。全體としていえることは、外貨準(zhǔn)備の変動はさまざまな要因が総合的に作用しあった結(jié)果だということだ。外貨準(zhǔn)備の規(guī)模の変動に影響する要因には、外國為替市場における人民銀の操作もあれば、外貨準(zhǔn)備投資資産の価格変動もある。これと同時に米ドルが外貨準(zhǔn)備の基準(zhǔn)通貨となっているため、他の通貨の米ドルに対するレートの変動により外貨準(zhǔn)備の規(guī)模も変化することになる。
中國金融先物取引所の趙慶明チーフマクロ研究員は、「外貨準(zhǔn)備の減少は主に國際収支の赤字が原因であり、それから人民元切り下げや米ドルの利上げへの期待などに影響されて一連の海外資産が戻り始め、一部の資産が國外に流出するようになったことがある。また外貨準(zhǔn)備高の減少は他の國內(nèi)の市場主體が保有する外貨資産の増加の影響も受けている。これには個人の外貨保有の意欲の高まりの影響もある」と分析する。
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