中日平和友好條約締結(jié)から今年で40年になる。日本問(wèn)題の専門(mén)家?高洪氏ら全國(guó)政協(xié)委員は取材に、中日関係の改善はチャンス期を迎えているが、今後も不確定要因が多くあると指摘した。中國(guó)新聞社が伝えた。
■関係改善のチャンスを迎える
元中國(guó)社會(huì)科學(xué)院日本研究所所長(zhǎng)の高洪全國(guó)政協(xié)委員は「現(xiàn)在中日両國(guó)は正常な軌道に戻る調(diào)整期にあるが、敏感、脆弱、複雑な問(wèn)題を多く抱えてもいる。現(xiàn)在は関係改善の貴重なチャンスだが、今後の行方は改善の勢(shì)いが強(qiáng)まり続けるか、その反対になるか次第だ」と指摘。
高氏は「中國(guó)側(cè)としては、対日関係の改善は一貫した立場(chǎng)であり、長(zhǎng)年堅(jiān)持している願(yuàn)いでもある。中國(guó)政府は人類運(yùn)命共同體の構(gòu)築を主張しており、これには當(dāng)然隣國(guó)である日本も含まれる。だが日本側(cè)は政局の混迷、日米関係の影響などで、対中政策に不確定要因が比較的多い」とした。
現(xiàn)在、安倍晉三首相は數(shù)回の選挙を経て、政局が一時(shí)的に安定している。平和憲法改正を予定通り実現(xiàn)するため、安倍首相は他の面では一定の柔軟性を見(jiàn)せている。目標(biāo)達(dá)成後に日本側(cè)が政策を再調(diào)整するかどうかは、現(xiàn)時(shí)點(diǎn)で予測(cè)困難だ。3年後に米國(guó)で保守政黨が政権に就いた場(chǎng)合、日本は対中政策を変更するだろう。したがって高氏は、今後2年間各國(guó)の狀況は全體的に平穏であり、中日関係改善の「チャンス期」と見(jiàn)なせるとの見(jiàn)方を示した。
日本語(yǔ)月刊誌「人民中國(guó)」編集長(zhǎng)の王衆(zhòng)一全國(guó)政協(xié)委員によると、中日関係に生じた現(xiàn)在の改善の勢(shì)いは実に得難いものだが、日本側(cè)が中國(guó)の臺(tái)頭をどう見(jiàn)るかや歴史認(rèn)識(shí)問(wèn)題など、中日間に橫たわる不確定要因にも目を向ける必要がある。
■経済協(xié)力が先行か
高氏によると、改革開(kāi)放以來(lái)、中日の経済関係はプラスの効果が大変顕著であり、「安定化裝置、推進(jìn)裝置」となってきた。日本の政府開(kāi)発援助(ODA)は中國(guó)の改革開(kāi)放初期の経済的テイクオフに重要な役割を果たし、中國(guó)側(cè)も謝意を明確にした。急速な経済発展にともない、中國(guó)は2010年にGDPで日本を追い抜き、米國(guó)に次ぐ世界第2の経済大國(guó)となった?!钢袊?guó)の発展は中國(guó)自身にも外の世界にも新たな協(xié)力?発展のチャンスをもたらした。だが隣國(guó)の日本は中國(guó)の発展に対して複雑な心理を抱いている」。
長(zhǎng)年アジアでトップの地位にあった日本は、中國(guó)が追いつき追い越す過(guò)程を経て、自らの心のあり方を調(diào)整する必要がある。高氏は、中國(guó)の発展をチャンスと見(jiàn)なすことができれば、日本も中國(guó)の発展の成果を分かち合うことができるとの見(jiàn)方を示した。
高氏は「環(huán)境保護(hù)、高齢者福祉、精密醫(yī)療などの分野で中日には大きな協(xié)力の余地がある。雙方が政治的相互信頼を強(qiáng)化し、積極的に関係を改善しさえすれば、経済協(xié)力分野で先行し、さらには新たな高みにいたることができるかもしれない」とした。
■國(guó)の交わりは民の相親しむに在り
中日両國(guó)間の人的?文化的交流について、王氏は「今年は中日平和友好條約締結(jié)40周年にあたる。雙方はシンクタンク、青少年、メディアなどの分野で人的?文化的交流を強(qiáng)化し、相互信頼を深め、政府が同じ方向に向かうための基礎(chǔ)を固めるべきだ」とした。
高氏は「これまでの中日の民間交流は『量』は足りていたが、『質(zhì)』はさらに高める必要がある」と指摘?!盖嗌倌杲涣鳏蚴激幛趣工肷瞍そ涣鳏驈?qiáng)化し、偏見(jiàn)や誤解を減らし、中日関係の未來(lái)のために民意の基礎(chǔ)を固めるべきだ」とした。
王氏は「中日の人的交流の規(guī)模が『対等でない』ことも両國(guó)の相互理解増進(jìn)に影響を與えている重要な要因だ。もし日本の人々がもっと多く中國(guó)を訪れ、中國(guó)を感じることができれば、印象もいくらか改善される」との見(jiàn)方を示した。(編集NA)
「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2018年3月12日
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