中國の急速な発展の成果は、すでにわれわれの時代における重要な歴史景観となり、國際世論もこれが「中國の奇跡」であることを一致して認(rèn)めている。一方で、米國には「過去25年間、われわれは中國を建て直してきた」と、ぬけぬけと主張する者たちがいる。こうした論調(diào)は全く常識がないだけでなく、ひどく常軌を逸している。（人民日報「鐘聲」國際論評）

一部米國人のこういう論調(diào)によると、中國は為替操作を通じて「中米貿(mào)易の不均衡を招いている」のであり、対中貿(mào)易赤字は「米國が中國に富を送っている」に等しく、中國の成功は「かなりの程度が米國の対中投資が後押ししたもの」ということになる。こういう論調(diào)は中國國民が數(shù)10年間の刻苦奮闘によって得た成果を米國のおかげにする。これは著しく事実に反しており、論理的に極めて馬鹿げている。

「米國が中國を建て直した」論によって、一部米國人の傲慢無知と歪んだ心理狀態(tài)が露呈した。これは一部米國人に根強い「救世主意識」の反映だ。米國の対中貿(mào)易赤字は中米両國の比較優(yōu)位と國際分業(yè)構(gòu)造が決定したものだ。米國の経済學(xué)者は早くからそう結(jié)論づけている。中國は貿(mào)易において一貫して市場法則に従い、公正な取引をしてきた。中國の対米貿(mào)易黒字を「中國を建て直した」論の論拠とするロジックは、なおさらに通用しない。イェール大學(xué)のシニア?フェローで、元モルガン?スタンレー?アジア會長のStephen Roach氏によると、米國は世界102カ國と物品貿(mào)易で赤字を抱えている。このロジックに従うのなら、全世界の國々の大多數(shù)を米國が「建て直した」ことになってしまう。

中米貿(mào)易は米國が中國に富を送り込む「一方通行の道」でも斷じてない。ドイツ銀行など第三國の発表した研究報告によると、実際には米國は長年にわたり対中貿(mào)易で中國より多くの純利益を得てきた。中米の経済貿(mào)易協(xié)力の本質(zhì)は互恵?ウィンウィンだ。損をする売買をする者はいない。利益を得ることに長け、「米國第一」を頑なに堅持する米國人ならなおさらだ。

米國からの投資が中國経済の発展に積極的役割を果したことを否定する者はいない。だが、それを中國が世界第2の経済大國に成長した根本的原因にしようとするのは、世界の人々には全く理解不能なロジックだ。1987年に外資統(tǒng)計を取り始めて以降の、中國の外資導(dǎo)入額（実質(zhì)ベース）は累計2兆ドル以上だが、うち米國の対中投資は800億ドル余りで、全體の4.06％を占めるに過ぎない。800億ドルで「中國を建て直した」と考えるのは、お伽噺でしかない。このロジックに従えば、米國は対中投資とサービス貿(mào)易で1年に數(shù)千億ドルを得ている。だから中國が米國を建て直したことになるのか？

実は「米國が中國を建て直した」論が登場した後、米國ウェブサイト「ポリティファクト」は「事実を綿密に調(diào)査」した結(jié)果、このような論法は米中の経済貿(mào)易関係を「過度に単純化」して描くものだと結(jié)論づけた。米ケイトー研究所のScott Lincicome氏は、こうした論法は非常に微少な細(xì)部のみを反映しており、米國を含む全ての國と貿(mào)易を行う事は、中國にとって市場経済改革の一部であり、「改革こそが決定的要因」だと指摘する。

どの國も根本的には自らの力を頼りに発展する。10數(shù)億の人口を擁する中國という巨大なエコノミーが、他國からの施しと恩恵による発展を期待することはできないことを、中國人は分かっている?！钢袊蛟俳ā工扦肽芰Δ葘g力のある國は世界のどこにもないだろう。中國の発展はつまるところ、中國國民が中國共産黨の指導(dǎo)下で絶えず改革開放を推し進め、果敢に刻苦奮闘し、粘り強く奮闘して実現(xiàn)したものなのだ。

中國は扉を閉じて建設(shè)に取り組むのではなく、扉を開いて各國と互恵?ウィンウィンの協(xié)力を?qū)g施してきた。自國の発展と同時に、中國は市場開放を拡大し続けており、増加し続ける対外投資は米國を含む世界各國に、さらに多くのチャンスを創(chuàng)造した。イェール大學(xué)の経済學(xué)者は、米國債と企業(yè)投資に対する中國の融資がなければ、米國は不動産、國防、ビジネス分野で長年成長を続けることはできないのであり、「相互に結(jié)びつくグローバル化した世界では、誰が誰を建て直しているとは言い難い」と指摘する。

口を開けば無知をさらすよりも、事実を尊重し、いわれなき対中非難を止め、中國の発展を正しく受け止め、中米の経済貿(mào)易関係の正常で安定的な発展に資する事を多くした方が良い。（編集NA）

「人民網(wǎng)日本語版」2019年5月17日