雑誌『ネイチャー』の公式WeChatアカウント「Nature自然科研」は9日「新型コロナウイルスによるスティグマタイゼーションを止める」とする社説を発表した。同社説は、「新型コロナウイルス大流行の際、驚愕すべきレイシズムと差別の言説が騒がしく飛び交っている。特にアジア人を標(biāo)的にした差別だ。今年2月、世界保健機(jī)関(WHO)は新型コロナウイルスにより引き起こされる疾病を『COVID19』と命名した。この名稱は公衆(zhòng)衛(wèi)生情報(bào)を伝える大小の組織に速やかに採用された。WHOはこの名稱を提示した時(shí)、『ネイチャー』を含め、かつて報(bào)道の中で誤って新型コロナウイルスを武漢や中國と関連付けた人や組織について遠(yuǎn)回しに指摘した。我々の當(dāng)初のやり方には確かに誤りがあった。我々はこれに責(zé)任を負(fù)い、お詫びいたします」としている。環(huán)球網(wǎng)が伝えた。
長年の間、人々はウイルス性疾患を感染が最初に大流行した地域等と関連付けるのが常だった。例えば中東呼吸器癥候群(MERS)やジカウイルス(ウガンダのある森林から命名)だ。だがWHOは2015年のガイドラインで、スティグマタイゼーションと悪影響を減らすために、こうしたやり方を止めるよう求めた。
だが、各國が新型コロナウイルスの感染拡大を抑制すべく努力している時(shí)に、少數(shù)の政治屋は依然として他國をスティグマタイズし続けている。米國のトランプ大統(tǒng)領(lǐng)は再三にわたり新型コロナウイルスを中國と関連付け、ブラジルのボルソナーロ大統(tǒng)領(lǐng)の子で下院議員のエドアルドは新型コロナウイルス感染癥を「中國の過ち」とした。英國を含む他の地域の政治屋も中國は責(zé)任を負(fù)うべきだと言っている。
執(zhí)拗にウイルス及びそれによる疾病を特定の地域と関連づけるのは無責(zé)任な行為であり、直ちに止める必要がある。感染癥學(xué)者のAdam Kucharskiは2月に刊行した著書『The Rules of Contagion』で「大流行はいくつかの集団に対するスティグマタイゼーションを招きうるのであり、我々が言動(dòng)を慎まなければならないのはこのためであることを、歴史は物語っている」と我々に注意を促した。
スティグマタイゼーションを阻止しなければ、排外主義や人種差別等の深刻な悪い結(jié)果を引き起こしうる。新型コロナウイルス感染癥の発生以來、世界各地でアジア系が人種差別攻撃の対象となり、彼らの心身の健康と生計(jì)に対する損失を含む、數(shù)えきれない人的代償を生んだことは誰の目にも明らかだ。新型コロナウイルスによるスティグマタイゼーションはやめなければならない。これは一刻の猶予もならない。(編集NA)
「人民網(wǎng)日本語版」2020年4月10日