21日午後6時(shí)2分、二十四節(jié)気の22番目?冬至を迎える。この日、太陽は南回帰線の真上にきて、1年で夜が最も長くなる。そしてこの日を境に、太陽は北へ回帰し、正午の太陽の高さが少しずつ高くなり、北半球の晝の時(shí)間も少しずつ長くなっていく。
中國人にとって、冬至は「春節(jié)(舊正月)に匹敵」という言葉があるほど重要な祝日。二十四節(jié)気のうち最も早く制定された冬至の日に、中國の人々は先祖を祀り、この冬の日を祝う。
春節(jié)に匹敵する冬至の日にもご馳走を食べる中國の人々
グルメ大國である中國において、祝祭日にはご馳走が欠かせない。
水餃子の形が耳に似ていることから、中國には「冬至の日に水餃子を食べないと、耳が凍えてしまっても誰も慰めてくれない」という言葉もあり、北方エリアでは冬至と言えば、何と言っても水餃子だ。東北地方から中原地方までのエリアは冬至に水餃子を食べる習(xí)慣がある。寒い冬の日に、茹で上がったばかりの熱々水餃子を、黒酢を付けて口に入れると、やわらかい皮の中から肉汁が口の中に広がる。そして水餃子を食べた後に、そのゆで汁を飲むと、體がポカポカして、ほっこりする。
餃子しか食べないなんてつまらないと思う人もいるかもしれないが、実際にはそうではない。まずその具を見ると、餃子の具として包めない食材などほとんどないというほどバラエティに富み、調(diào)理方法もゆでることもできれば、蒸すことも、焼くこともできる。タレも、酢やニンニクおろしを入れた醤油にラー油などを好みに合わせて組み合わせることができる。とにかく、北方エリアの人々は餃子が大好きで、祝祭日になると必ずと言っていいほど餃子が食卓に並ぶ。
もちろん、例外もあり、山東省滕州市の人々は冬至の日に、羊肉スープを飲み、寧夏回族自治區(qū)銀川市の人々は羊肉スープワンタンを食べる習(xí)慣がある。
冬至に羊肉スープを飲む人々が最も多いのは西南エリア。四川省や重慶市の人々はこの日は大好きな「火鍋」はいったん脇に置いて、やさしい味の羊肉スープを飲んでほっこりする。冬になると、西南エリアは、気溫が下がると同時(shí)に、濕度も高くなる。しかし、家族みんなで肩を寄せ合って食卓を囲み、一緒に羊肉スープを飲めば、そんな冬の寒さも吹き飛んでしまう!
南方エリアの人々が冬至の日に食べるものはバラエティに富んでいる。江南、華南の人々は、湯圓(もち米粉で餡を包み茹でた団子)をベースに、中國のお餅?年■(■は米へんに羔)やショウガがたくさん入ったダック鍋?姜母鴨、鶏肉やダック肉などのロースト?焼臘、お餅の▲◆(▲は米へんに滋のつくり、◆は米へんに巴)などを添えて食べ、さらに冬場に醸造した酒?冬●酒(●はひよみのとりへん良)を飲む。南方エリアの人々は冬至の日に、春節(jié)の「予行演習(xí)」をするかのように、ご馳走を食べるのだ。
湖南省や湖北省、江西省、安徽省などの日は、形式にこだわらず、冬至の日に、鶏肉のスープを飲んで溫まり、蒸したもち米を食べて平安を祈る。また、江西省南昌市の人々は冬至の日に、熱々の豆腐を食べ、湖南省長沙市の人々は、塩漬けの干し魚?肉を食べる習(xí)慣がある。
冬至の日から「九を數(shù)える」
中國では、冬至の日から、最初の9日間を「一九」、次の9日間を「二九」 といった具合に、「九九」まで、9日間を9回?cái)?shù)える習(xí)慣がある。「一九」、「二九」は、寒くて袖から手が出せず、「三九」「四九」は、川がすっかり凍って、その氷の上を歩けるほど、「五九」、「六九」は、川辺のヤナギが芽吹き、「七九」になると川の氷が溶け、「八九」になるとガンが飛來し、「九九」にもう一つ九を加えれば、牛が田畑を耕すようになる。
中國天気網(wǎng)の気象分析師?石妍氏によると、今シーズンの冬、中國の北方エリアのほとんどの地域で降水量が少なく、一方、南方エリアでは曇りがちで雨が降りやすいと予想されている。華北、黃淮、長江中?下流の地域の平均気溫は例年より1-3度低くなりそうだ。今月26日から28日にかけて、寒気が到來して、中東部、江南、華南などの地域では小雨が降り、局地的にやや強(qiáng)い雨となりそうだ。2021年1月初めも、寒気の活動(dòng)が依然として活発になると予想されており、天気予報(bào)をこまめにチェックして、寒さ対策に注意したほうが良い。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2020年12月21日