北京市や遼寧省、浙江省などで最近、新型コロナウイルスの國內(nèi)癥例が散発したり、集団感染が発生したりしている。では、今シーズンの冬、中國國內(nèi)で新型コロナウイルス感染は爆発的に拡大するだろうか?元旦や春節(jié)(舊正月、2021年は2月12日)の時期に外出したり、移動することは可能なのだろうか?そんな多くの人が関心を寄せる疑問について、中國工程院の鍾南山院士に取材した。中央テレビニュースが報じた。
元旦?春節(jié)の外出や移動は可能?
鍾院士は、「元旦や春節(jié)に移動の需要が高まるのは必然的なことで、中國がそれを禁止する必要はない。ただ、國外に行くことは奨勵できず、國內(nèi)で中リスクに指定されている地域にも行かないように。移動する場合は、マスクを著用し、手洗いを勵行し、ソーシャルディスタンスを保つことに注意しなければならない。そうすれば、平穏に新年や春節(jié)を迎えることができると思う」との見方を示した。
冬に感染が再拡大する可能性は?
鍾院士は、「再拡大というのは、初めの頃のように感染者が大幅に増加することを指す。そのようなことは起きないだろう。中國は既に、非常に効果的で、厳格な対策を講じている。しかし、感染者が再び出たり、散発したりという狀況は必ず生じる」との見方を示した。
新型コロナウイルスの「環(huán)境からヒトへの感染」をどう理解?
鍾院士は、「中國で現(xiàn)在、國內(nèi)癥例が一部で増加している。それは、『環(huán)境からヒトへの感染』が関係している可能性がある。しかし、その問題はさらなる研究が必要だ。モノに活性狀態(tài)の新型コロナウイルスが付著している場合、どれほどの濃度になるとヒトへ感染を及ぼすのか?どのようにヒトに感染するのか?どのように消毒すればよいのか?などは解決すべき科學的問題となっている」と説明する。
また、具體的な対策について、「マスクを著用し、手洗いを勵行し、ソーシャルディスタンスを保つことが環(huán)境やモノからヒトへの感染を防ぐ重要な方法だ。その他、海外から入ってくるモノの検査対策も強化しなければならない」とした。
中國のワクチン研究開発はどれほど進んでいる?
鍾院士は、「中國のワクチンの研究開発は世界を見ても比較的スピーディに進んでいる?,F(xiàn)在、國內(nèi)のワクチンは第3段階の臨床試験に入っており、結果も出ている。多くの國で中國のワクチンは安全で、有効であることが証明されている」と説明した。
そして、「有効性は一つの要素に過ぎず、そのコストパフォーマンス、副作用、輸送、保存が容易かなども見る必要があるため、中國國內(nèi)外のどのワクチンが良いかを比べるのは、時期尚早」とした。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2020年12月31日