4月11日は今年で25年目となる「世界パーキンソン病デー」。パーキンソン病は、65歳以上の高齢者の発病率が約2%に達(dá)している慢性疾患で、中國にはすでに300萬人の患者がいる。心脳血管疾患やがんに続いて中高年者の健康を脅かすパーキンソン病であるものの、中高年者だけが患う可能性のある病気ではない。
最年少患者はわずか2歳
中國中央テレビ局(CCTV)のビジネスチャンネルの報(bào)道によると、パーキンソン病の発病平均年齢は65歳であるものの、臨床上では40歳以下で発癥する若年性パーキンソン病も決して珍しくはない。若年性パーキンソン病は、パーキンソン病全體の10%を占めており、現(xiàn)時(shí)點(diǎn)で最年少患者はわずか2歳だ。
すでに母親となっている麗梅さん(仮名)は、19歳の時(shí)に、パーキンソン病と診斷された。當(dāng)時(shí)、麗梅さんは師範(fàn)學(xué)校に通っており、風(fēng)邪をひいて発熱した後、手や足が震え、脫力感に襲われるようになった。始めのうち、その癥狀は軽かったものの、次第に悪化し、時(shí)には歩くことすらできないほどになってしまった。
その後、麗梅さんは27歳の時(shí)に結(jié)婚。交際が始まってから、結(jié)婚するまで、夫には病狀を隠すことなく伝えていたという。そして、1年後に妊娠し、女の子が生まれた。しかし、出産後は何もできなくなってしまった。震えに効く薬は見つからず、赤ちゃんに母乳をあげることも、抱っこすることもできなかった。さらに、不治の病を前に、夫の忍耐力も限界に達(dá)し、麗梅さんが最も支えを必要とする時(shí)に、彼女のもとを去ってしまったという。
歩き方がおかしくなったらパーキンソン病を疑うべき
パーキンソン病についてあまり知らない人が多いため、多くの高齢者は、初期に受診して、治療を受けることなく、治療の最良の時(shí)を逃してしまい、病狀が重くなり、家庭に大きな負(fù)擔(dān)をもたらすというケースも多い。
そのためパーキンソン病の初期の癥狀を正しく見極め、すぐに治療を受けることが最も肝心となる。腰や背中が曲がったり、動(dòng)作が鈍くなったり、體が麻痺したりなどの癥狀がある時(shí)は、すぐに大きな病院の神経內(nèi)科を受診したほうがいい。
パーキンソン病の癥狀については、自分自身で生活の細(xì)かい所にまで気を配っておくほか、家族の観察も重要だ。座っている時(shí)や歩いている時(shí)に、腰や背中が曲がっているのが目立つにもかかわらず、普通に寢転んでいる時(shí)は全く曲がっていないなら注意が必要だ。また、小刻み歩行や前のめりで歩き、歩いているうちに早足になり、自分ではとまることができなくなってしまう突進(jìn)歩行などもパーキンソン病の癥狀。さらに、歩いている時(shí)に、片足を引きずるように歩き、足を上げる時(shí)の高さがバラバラで、腕の振り方が不自然になったり、まったく腕を振らなくなったりすることもある。そして、服を著たり、ボタンを掛けたり、靴の紐を結(jié)んだりするのがままならなくなったり、體が硬直したりするなども、パーキンソン病の癥狀である可能性がある。
実際には、パーキンソン病は恐ろしい病気ではなく、早期発見と早期治療ができれば、癥狀をコントロールし、患者の生活の質(zhì)を向上させ、進(jìn)行を遅らせることができる。
病気の進(jìn)行を遅らせるのに有効な太極拳やヨガ
成都市第八人民病院神経內(nèi)科の楊紹傑主任は、「パーキンソン病は様々な要素が重なって発病する?,F(xiàn)時(shí)點(diǎn)では、遺伝的要素と、環(huán)境的要素が重なって発病すると考えられている。一部の環(huán)境的要素、例えば、重金屬や農(nóng)業(yè)で使われている殺蟲剤、除草剤などの曝露などがその発病と因果関係があるとみられているほか、老化などとも関係があると考えられている」と説明する。
また、科學(xué)者は運(yùn)動(dòng)やカフェインがパーキンソン病から保護(hù)する要素になることを発見している。さらに太極拳やヨガなども、パーキンソン病患者の病狀の進(jìn)行を遅らせることができることが証明されている。つまり、健康的なライフスタイルや運(yùn)動(dòng)が、健康を保つ秘訣であることは間違いない。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2021年4月12日