(撮影?張暁亮)
ラクダのシルエットがデザインされている信號機がこのほど、甘粛省敦煌市の有名な観光地?鳴沙山月牙泉に登場した。これは、世界初のラクダのための信號だ。ラクダのシルエットが赤だったら停止、緑なら進(jìn)め、というこのクリエイティブな信號機の登場により、のどかな雰囲気の中で、ラクダが秩序正しく道を渡ることができるほか、観光客にとっても、ラクダがどのように交通ルールを守っているかを見るという新たな「見所」ができた。中國新聞網(wǎng)が報じた。
同景勝地が調(diào)査?研究を経て、人、車、ラクダの流れを円滑化させるために設(shè)置した信號機(撮影?張暁亮)。
敦煌の市街地から南へ5キロの位置にある鳴沙山月牙泉は、古くから現(xiàn)在に至るまで「砂漠の奇観」を見ることができる場所として世界的にも有名で、中國國內(nèi)外の観光客にとって、敦煌に行った場合には必ず足を運びたい場所となっている。
鳴沙山では、ラクダ乗り體験が大人気となっている。鈴の音を鳴らしながらゆっくりと歩くラクダに乗ると、シルクロードの古道や圧巻の周囲の風(fēng)景を満喫でき、ここでしか味わうことのできない體験ができる。
「ここでは、車ではなく、ラクダが渋滯している。月牙泉のラクダ1500頭以上が毎日、20回以上往復(fù)している」、「敦煌ではラクダの渋滯が起きている。1日の観光客數(shù)は平均3‐4萬人」など、旅行シーズンになると、ラクダ乗り體験をする観光客が多く、「ラクダの渋滯」が近年、解決が急務(wù)な問題となっている。
世界初のラクダ専用の信號機(撮影?張暁亮)。
敦煌市によると、同景勝地內(nèi)ではラクダが歩くコースと観光客の歩道、車両の道路が交差しており、人、車、ラクダの流れが悪くなり、渋滯が発生するケースが増えている。そのため、同景勝地は調(diào)査?研究を経て、人、車、ラクダの流れを円滑化させるための信號機を打ち出した。これによりラクダは信號機の指示に従って、秩序正しく、橫斷歩道を渡るようになった。信號機が赤になれば、車両はラクダや歩行者に進(jìn)行を譲ることになり、車を停めてラクダが歩くのをゆっくりと眺めることもできる。
(撮影?張暁亮)
「ラクダが沙漠の上を歩み、人は絵の中のような風(fēng)景の中を歩んでいる。道を歩いていけば、そんな風(fēng)景が目の前に広がる」。湖南省のあるネットユーザーはこの信號機設(shè)置のニュースを目にし、敦煌のユニークなアイデアを賞賛するコメントを寄せた。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2021年4月13日