北京の街を人民網日本人編集者のA姐とG姐がぶらりと歩いて紹介する、その名も「ぶらり北京」。いつもは一緒に行動するA姐とG姐ですが、今回はG姐が1人でシェア自転車と徒歩で北京中軸線の北側にあるオリンピック森林公園から南側の前門を目指すという番外編企畫。そんな中軸線上でG姐が目にしたものとは?
北京中軸線とは?
北京中軸線は元の時代に形成され、古くから南北に貫くこのラインを中心に、北京という街は東と西が対稱になるような都づくりが行われてきた。南は永定門から北は鐘樓?鼓樓までの約7.8キロが北京中軸線と呼ばれており、現在、世界文化遺産への登録を目指している。
北端は鐘樓?鼓樓だが、90年代になり、アジアオリンピック開催を受け、中軸線がさらに北に延長され、その東側に國家オリンピックスポーツセンターが、西側には中國の少數民族の文化や建築などを紹介するテーマパーク?中華民族園が建設された。
そして2008年の北京五輪開催を受け、中軸線はさらに北に延び、東側に國家體育場(バードネスト)、西側に國家水泳センター(ウォーターキューブ)などが建設され、中軸線は現在、オリンピック森林公園にまで達している。
北京中軸線に立ち北京五輪タワーを撮影(撮影?玄番登史江)。
シェア自転車で中軸線を走ろう!
オリンピック森林公園南門から玲瓏塔までのエリアは中軸線を自転車で走行することができる貴重なエリア。中軸線のど真ん中を人が通れる場所は限られており、そのほとんどが自転車での通行が禁じられている。朝早く、まだ人もまばらなうちに、のんびり自転車を走らせると、眼前には一直線に中軸線が広がり、まさに「中軸線上を走ってます!」という気分を味わうことができる。
また今回はシェア自転車を利用することで、必要になったら自転車で移動し、通行できないエリアでは自転車を指定の駐輪エリアに乗り捨て、徒歩に切り替えて、気楽な一人旅を楽しんだ。
2008年北京五輪の開會式が行われた國家體育場(撮影?玄番登史江)。
今回のゴール?前門(撮影?玄番登史江)。
スケールの大きい景色から街路樹に囲まれた懐かしの北京まで
オリンピック公園エリアは、競技會場が建ち並んでいることもあり、広々としていて、とにかくスケールの大きい景色が広がっている。そんな現代的なデザインの競技會場を眺めてから、南下して鐘樓?鼓樓エリアにたどり著くと、途端に胡同(伝統(tǒng)的な民家が建ち並ぶ細い路地)などのごちゃごちゃした懐かしさを感じさせる景色に変わる。特に景山公園の北側から故宮外側の長安街に向かう道は、道路の両側に覆いかぶさるように街路樹が葉を茂らせ、まさに昔ながらの北京の道!という感じ。木漏れ日の中をのんびり自転車や徒歩で歩くのはなんとも心地よい。
一年で一番過ごしやすい秋の北京はその心地よい天気だけでなく、ほとんど坂が無いので意外と長距離まで自転車で移動することができてしまう。もちろん、無理は禁物。自転車だけで往復20キロ以上走った私の足は、その晩「生まれたての小鹿」のようにガクガクになったことは言うまでもない。(文?玄番登史江)
「人民網日本語版」2021年10月14日